タグピンとは
タグピンとは、下げ札や表示札を衣料品などに仮固定するため、細い連結部と留め具を一体成形した樹脂製の留め具です。
定義と概要
タグピンは、下げ札、価格札、サイズ札などを製品に取り付けるための樹脂製副資材です。一般に、細い糸状またはループ状の連結部の両端に留め具があり、専用のタグガンで生地やネーム類を通して装着します。販売時の情報表示や商品管理を目的とする仮固定材であり、衣料の構成部材として縫い込むものではありません。
素材にはポリプロピレンなどの樹脂が用いられることが多く、透明、半透明、黒などの色、連結部の長さ、太さ、形状に種類があります。装着対象と札の仕様に応じて、ピンの見え方と保持性を調整します。
製品工程での位置づけ
タグピンの取り付けは、縫製、仕上げ、検品、たたみ・袋入れといった工程の後半、出荷前に行われることが多い作業です。下げ札の内容と現物の品番、色、サイズを照合したうえで取り付けるため、表示間違いを防ぐ最終確認の一部にもなります。
取り付け位置は、ブランドネームや洗濯表示、脇の縫い代、ベルトループ、ファスナー引手など、製品の仕様に合わせて決めます。表地の目立つ位置や薄地・傷つきやすい素材へ直接打ち込むと、針穴や引きつれが残るおそれがあります。
- 取り付け指示は仕様書に位置、使用する札、ピンの色と長さを明記します。
- 袋入れ前に札の向き、品番、サイズ表示、バーコードの読み取りを確認します。
- 検針工程との順序は工場の管理方法に合わせ、混入防止の手順を整えます。
進め方と実務のポイント
事前に実物サンプルで装着試験を行い、札が回転しすぎないか、ピンが短すぎて札を傷めないか、長すぎて袋内で絡まないかを確認します。ニット、粗い編地、起毛素材、薄手織物、合成皮革などは、同じ打ち方でも外観や保持性が変わるため注意が必要です。
タグガンの針を通す箇所は、縫い目やネームの余白など、製品への影響が小さい場所を選びます。生地そのものに打つ場合は、針穴の残り、糸切れ、ほつれ、穴の拡大がないかを確認します。針の曲がりや摩耗は打ち不良や生地損傷につながるため、作業前後に点検します。
発注と品質の注意点
発注時は、ピンの形状、連結部の長さと太さ、色、対応するタグガンや針、入数、使用予定数量を確認します。札の穴径や紙厚、取り付け位置の厚みとの相性も重要です。異なる機種用のピンを使用すると、装着できない、保持が不十分になるなどの問題が起こります。
品質管理では、ピンの未装着、二重打ち、途中切れ、札の破れ、表示違い、取り付け位置違いを確認します。購入者が外す際の安全性にも配慮し、製品内や包装内に切れ端が残らないよう回収と数量管理を行います。特にキッズ向け製品では、小さな部品の取り残しを防ぐ管理が重要です。
似ている用語との違い
ループピンは、輪状の連結部を持ち、ベルトループやファスナー引手などに通して札を付けるタイプを指すことが多い名称です。一方、タグピンは直線状の連結部を生地やネームに通して留めるものを含む、より広い呼び方として使われます。ただし、呼称は販売現場や工場によって重なる場合があります。
タグガンはタグピンを打ち込むための道具であり、タグピンそのものではありません。下げ札は製品に付ける紙製などの表示札を指し、タグピンはその下げ札を製品へ仮固定するための留め具です。
よくある質問
タグピンはどこに付けるのが適切ですか。
タグピンとループピンは同じものですか。
どちらも下げ札を付ける樹脂製留め具ですが、ループピンは輪状にして付ける形状を指すことが多く、タグピンは直線状のものを含む総称として使われます。ただし、取引先や作業現場によって呼び方が異なるため、発注時は形状と使用方法で確認することが重要です。
タグピンは検針後に付けてもよいですか。
工程順序は工場の検針管理基準に従います。タグガンの針を使用するため、破損や混入を防ぐ針管理が必要です。検針後に取り付ける場合は、針の本数確認、作業台周辺の清掃、切れ端の回収、必要に応じた再検査などをあらかじめ作業手順に組み込みます。





