JANコードとは
JANコードとは、日本で商品を識別・管理するために用いられる共通商品コードで、バーコードとして商品タグや包装に表示されます。
定義と概要
JANコードは、流通段階で商品を識別するための番号で、日本の商品識別コードとして運用されています。番号をバーコード記号で印字し、レジ、倉庫管理、受発注などで読み取れるようにする仕組みです。
アパレルでは、同一品番でも色やサイズが異なる商品を区別する単位として設定します。販売用の商品を対象とするコードであり、生地や副資材の品番、工場内だけで使う管理番号とは目的が異なります。
製品づくりにおける位置づけ
JANコードの設計は、企画段階で品番、カラー、サイズ、上代などの商品マスタを定めた後に行い、下げ札や包装資材の発注、出荷システムの登録へつなげます。縫製仕様そのものではありませんが、量産と販売の情報を結ぶ工程です。
縫製工場には、品番、色番、サイズ、発注数量、JANコードと、その表示位置を明記した指示を共有します。下げ札付けを工場で行う場合は、商品と札の取り違えを防ぐため、梱包明細や検品基準にも同じ対応関係を記載します。
設定の進め方
まず、販売上区別する最小単位を決めます。通常は品番、色、サイズの組合せごとに一つのJANコードを割り当て、セット販売や単品販売など販売形態が異なる場合も、必要に応じて別の商品として管理します。
コードの採番後は、商品マスタ、下げ札データ、ECの商品登録、出荷データで表記を統一します。量産前に、印字見本を実際の読取機で確認し、コードと商品名、色、サイズが正しく連携するかを検証します。
- 採番対象となる品番、色、サイズ、販売単位を確定します。
- 商品マスタにコードと各属性を一対一で登録します。
- 下げ札、シール、包装への表示仕様と取付位置を決めます。
- 量産前に印字内容と読取り結果を照合します。
- 納品データと現物を突き合わせて出荷前検品を行います。
発注と品質の注意点
下げ札やバーコードシールを発注する際は、コード番号だけでなく、対象品番、色、サイズ、数量、印字位置、向き、表示内容を指定します。番号が合っていても、札のサイズ表記や取付対象が異なれば、店頭や物流で誤出荷につながります。
印字品質では、汚れ、かすれ、にじみ、折れ、光沢の強い包装材による読取り不良に注意します。縫製後や検品後に商品へ貼付する場合は、剥がれ、しわ、商品への糊残りも確認します。製品洗いを行う商品では、下げ札を取り付ける工程を洗い後に設定することが一般的です。
似ている用語との違い
バーコードは、番号を機械で読み取るための縞模様などの記号そのものを指します。JANコードは、その記号に表すことが多い商品識別用のコード体系です。番号と印字記号を同じ意味で呼ぶこともありますが、実務では区別して指示すると誤解を減らせます。
EANコードは国際的な商品識別コードに関する呼称で、JANコードと近い意味で扱われることがあります。一方、品番はブランドや企業が自社商品を管理するための番号であり、必ずしも流通用の共通コードではありません。
よくある質問
アパレル商品は色やサイズごとにJANコードを変える必要がありますか。
一般的には、販売、在庫、出荷で区別する色とサイズの組合せごとに別のJANコードを設定します。同じデザインでも、色やサイズが異なれば在庫管理上は別商品として扱われるためです。セット品や限定包装も、販売単位が異なる場合は商品マスタを分けて確認します。
JANコードはいつまでに決めるべきですか。
JANコードと品番は同じ番号にできますか。
品番とJANコードは目的が異なるため、別の項目として管理するのが基本です。品番は企画や生産で商品を管理するための自社番号であり、JANコードは流通で商品を識別するためのコードです。番号の一部に品番の規則を反映する場合でも、重複や変更時の扱いを事前に決めます。





