ブートニエールとは
ブートニエールとは、主に男性のジャケットの左ラペルにあるフラワーホールへ挿す、花や布製の花形装飾を指すフォーマルアクセサリーです。
定義と概要
ブートニエールは、ジャケットの左ラペルに飾る小さな花飾りです。生花のほか、布花、リボン、金属などで作られ、結婚式や式典、パーティーなどの装いに用いられます。ラペルフラワーと呼ばれることもあります。
フラワーホールは本来、ラペルに設ける穴そのものを指します。一方で、ブートニエールやフラワーホールという名称が、花飾りまたは衿穴の仕様のどちらを指すかは、商品や現場によって使い分けに注意が必要です。
部位と作り
取り付け位置は、着用者から見て左側のラペルにあるフラワーホールが基本です。花飾りは花頭、茎に見立てた軸、留め具で構成されることが多く、穴へ軸を通してラペル裏側で固定します。
既製のブートニエールには、ピンで留めるタイプや、磁力などを利用するタイプもあります。ピン留めは生地に穴が残る場合があるため、薄地や繊細な表地では、留め位置と固定方法を事前に確認します。
フラワーホールを仕立てる場合は、穴の周囲をかがるほか、内部に副資材を入れて厚みや立体感を出す仕様があります。飾りを通す用途なら、穴の開口やラペル裏側の受けの有無も検討します。
素材と仕上げ
生花は季節感や瑞々しさを出せますが、水分、傷み、衣服への色移りに配慮が必要です。布製ではシルク、ポリエステル、ジャカードなどが用いられ、織り柄、光沢、花びらの重なりによって表情が変わります。
フォーマルな装いでは、ジャケット地やネクタイ、ポケットチーフとの質感の調和が重要です。強い光沢や大きすぎる造形は目立ちやすいため、式の雰囲気と全体の色数に合わせて仕上げを選びます。
- 生花:自然な表情を生かしやすい反面、保水と取り扱いが必要です。
- 布花:形を保ちやすく、織り柄や光沢で意匠を加えられます。
- 金属など:装飾性が高く、衣服を傷つけない留め方の確認が必要です。
装いとの合わせ方
昼の礼装では、生花や控えめな布花を左ラペルに添える合わせ方が一般的です。結婚式では、主役や参列者の立場、会場の指定、相手側のコサージュとの色合わせを確認して選びます。
夜のフォーマルでは、タキシードなどの装いに小ぶりで品位のある花飾りを合わせる場合があります。ただし、ブラックタイやホワイトタイでは、招待状のドレスコードと催事の慣習を優先し、装飾の有無や色を判断します。
カジュアルなジャケットでは、ブートニエールをアクセントとして使うこともできます。この場合も、ラペル幅に対して花が大きすぎないこと、ネクタイやチーフと色柄を競合させないことが整った印象につながります。
選び方と取り扱いの注意
選定時は、ラペルのフラワーホールの有無、穴の大きさ、留め具の形を確認します。穴がないジャケットにピンを用いる場合は、表地だけでなく芯地や裏地への影響も考え、目立ちにくい位置に留めます。
生花は着用直前まで乾燥と圧迫を避け、茎の水分が衣服に触れないようにします。布製は型崩れを防ぐため、使用後にほこりを落とし、花びらをつぶさない状態で保管します。
よくある質問
ブートニエールとフラワーホールは同じ意味ですか。
厳密には異なります。ブートニエールはラペルに付ける花飾り、フラワーホールはその花を通すためにラペルへ作られた穴です。ただし、流通上は名称が混用されることがあるため、花飾りか衿穴の仕様かを確認します。
ブートニエールはどちら側に付けますか。
一般的には、着用者から見て左側のラペルにあるフラワーホールへ付けます。生花や軸のある飾りは穴に通して裏側で固定し、ピン式の場合はラペルの表面や裏面に無理な力がかからないよう留めます。
結婚式でブートニエールを選ぶ際の注意点は何ですか。
新郎、親族、参列者などの立場と、会場や招待状のドレスコードを先に確認します。花嫁のブーケや会場装花と色調を合わせる場合は、主張が強くなりすぎない大きさと、衣服を傷めにくい留め具を選びます。





