コサージュとは
コサージュとは、花や葉をかたどった布製などの装飾を、衣服の胸元や肩などに留めて、フォーマルな装いに華やかさを添えるアクセサリーです。
定義と概要
コサージュは、花を主題にした装身用アクセサリーです。生花、造花、布花などを用いるものがあり、日本では特に、式典や祝いの席で女性の胸元に着ける装飾を指すことが多いです。
花そのものを指す場合だけでなく、花材をまとめ、留め具を付けた完成品全体を指す場合もあります。衣服に固定して使う点で、髪飾りや手に持つ花束とは区別されます。
部位と作り
一般的には、花部分、葉やリボンなどの添え部材、台座、留め具で構成されます。花は一輪のように見せるものから、複数の花やつぼみを組み合わせて立体感を出すものまであります。
留め具にはブローチピン、安全ピン、クリップなどが用いられます。ジャケットやワンピースの左胸、肩、襟元に付けることが多いですが、薄地や伸縮性の高い服では重みや針穴に注意が必要です。
- ブローチピンは安定して固定しやすく、衣服に針穴が残ることがあります。
- クリップは髪やバッグにも使いやすい一方、厚みのある生地では留まり方を確認します。
- 花の向きと茎に見立てた部分の方向を整え、顔に近い位置で形を確認します。
素材と仕上げ
布製では、オーガンジー、サテン、シフォン、レースなどが使われます。薄く透ける素材は軽やかな重なりを、光沢のある素材は華やかさを、マットな素材は落ち着いた印象をつくります。
花弁は裁断した布を重ね、熱や縫製で形を整えるほか、ほつれ止めや芯材、ワイヤーを用いて形状を保つことがあります。パール調の部材、ビーズ、リボンなどを加える仕上げも見られます。
装いに合わせる使い方
昼の式典、入学式、卒業式、結婚式などの慶事では、装いの色調や格に合わせて控えめな光沢と大きさを選ぶとまとまりやすいです。昼のフォーマルでは、生花に見立てた布花や、淡い色合いのものが用いられることがあります。
夜の華やかな席では、光沢素材やビーズを使った立体的なものも合わせやすくなります。ただし、主役より目立つ大きさや強い輝きは避け、ドレス、バッグ、靴との色数と質感の調和を確認します。
弔事では一般に華美な花飾りは避けます。慶弔の区分、式典の案内、地域や所属先の慣習を事前に確認することが重要です。
選び方と取り扱いの注意
選ぶ際は、着用する衣服の生地厚、織り目、色、襟の形と、コサージュの重量や留め具の種類を確認します。繊細な生地には、針で傷みやすいものがあるため、目立たない箇所で留まり方を試すと安心です。
保管時は花弁がつぶれないよう箱などに入れ、湿気、直射日光、強い圧力を避けます。水濡れや摩擦により形崩れ、接着部分の劣化、装飾部材の脱落が起こることがあるため、素材に応じて取り扱います。
似ている用語との違い
ブートニエールは、主に男性がジャケットの襟穴付近に着ける花飾りを指します。コサージュより小ぶりな一輪花の意匠が多く、着用位置と用途に違いがあります。
ラペルピンは、ジャケットの下襟に付けるピン型の装飾品です。花をモチーフにする場合もありますが、金属製などを含むピンアクセサリー全般を指し、布花を中心とするコサージュとは範囲が異なります。
よくある質問
コサージュは左右どちらに着けますか。
厳密な統一規則ではありませんが、一般に左胸や左肩に着けることが多いです。顔に近く、襟や胸元のデザインを妨げない位置を選びます。左右の慣習よりも、衣服の仕様、留め具の安定性、全体の見え方を優先して調整します。
コサージュとブローチの違いは何ですか。
コサージュは花を主題とした装飾で、布花や造花を立体的に組み立てたものが中心です。ブローチはピンで衣服に留める装身具の総称で、花以外の意匠や金属、石、樹脂など多様な素材と形状を含みます。
薄いブラウスにコサージュを付けてもよいですか。
付けられますが、ピンの針穴、引きつれ、重みで生地が垂れることに注意します。留め具が軽いものを選び、縫い目や生地が重なった部分に留めると負担を抑えやすくなります。着用前に目立たない箇所で試すことをおすすめします。





