国・言語・通貨の設定
国・言語・通貨を変更するには、新規会員登録またはログインしてください。
ApparelX Wiki生地用語集

ノンミュールジングウールとは

定義

ノンミュールジングウールとは、羊の臀部周辺の皮膚を切除するミュールジングを行っていない羊から得たウールを指す、原料調達上の呼称です。

別名ノンミュールジングミュールジングフリーノンミュールズドウールミュールジングフリーウール
目次6項目
  1. 定義と位置付け
  2. 認証と基準の考え方
  3. 生地仕入れと製品づくりの確認事項
  4. 表示と証明書の注意点
  5. 似ている用語との違い
  6. よくある質問

定義と位置付け

ノンミュールジングウールは、羊毛の産地や繊維の太さ、織物・ニットなどの生地組織を示す言葉ではありません。羊の衛生管理で行われることがあるミュールジングを実施しない羊群に由来するウールであることを示す、動物福祉に関わる原料調達上の呼称です。

ミュールジングは、ハエによる被害の予防を目的として、羊の臀部周辺の皮膚を切除する処置です。ノンミュールジングでは、飼育環境の管理、毛刈り、害虫対策などを組み合わせて羊の健康を管理します。実施しないことだけで、飼育全体の内容まで一律に示すものではありません。

認証と基準の考え方

ノンミュールジングは、それ自体が単一の認証名や法規制名ではありません。産地の事情、原料供給者の宣誓、第三者認証の基準などに基づいて確認されるため、呼称に用いる基準と確認方法は取引先ごとに異なる場合があります。

第三者認証を伴う原料では、ミュールジングの扱いに加え、羊の飼育、土地管理、原料の流通管理なども基準となる場合があります。一方、原料供給者の証明だけでは、確認対象や追跡範囲が限定されることがあります。認証名とノンミュールジングの主張を同じ意味として扱わないことが重要です。

生地仕入れと製品づくりの確認事項

生地を仕入れる際は、ウール全量が対象か、混用されるウールの一部のみが対象かを確認します。混紡品では混用率、対象となる原料の割合、生地までの流通経路を確認し、企画書、発注書、製品仕様書で表現をそろえます。

根拠資料としては、原料供給者の宣誓書、トレーサビリティ資料、適用される認証書と取引書類の対応を確認します。認証書がある場合も、発行者、有効期間、対象組織、対象品目、注文する生地または製品ロットとのつながりを確認する必要があります。

ノンミュールジングであることは、風合い、強度、縮率、染色性などの物性を保証するものではありません。用途に応じて、ウールの種類、混用率、目付、組織、洗濯やドライクリーニングへの適性を、通常の生地規格として別途確認します。

  • 対象ウールの混用率と適用範囲
  • 根拠資料の発行者と有効期間
  • 生地・製品ロットまで追跡できる書類の有無
  • 下げ札、商品ページ、品質表示で使用する文言

表示と証明書の注意点

「ノンミュールジングウール使用」などの表示は、確認できる原料範囲を超えない表現にします。例えば一部の原料だけが対象である場合に、製品全体が対象であるように受け取れる表示は避け、対象素材と混用率を仕様に沿って明確にします。

ノンミュールジングの訴求は、家庭用品品質表示法に基づく繊維の組成表示とは別の情報です。組成は定められた表示ルールに従い、原料調達に関する任意表示は、客観的な裏付け資料を保管したうえで、認証の名称やマークの使用条件にも従います。

似ている用語との違い

ウールは羊から得る動物繊維全般を指す素材名であり、ノンミュールジングはその調達条件に関する呼称です。メリノウールは主にメリノ種由来の羊毛を指すため、メリノであってもノンミュールジングであるかは別途確認が必要です。

RWSは羊毛の生産・流通を対象とする認証規格の一つです。ノンミュールジングという一点のみを指す言葉ではなく、認証を表示に使用する際は、認証の有無だけでなく、対象製品と表示許諾の範囲を確認します。

よくある質問

ノンミュールジングウールは認証名ですか。

いいえ、一般にノンミュールジングは、ミュールジングを行っていない羊由来のウールであることを示す呼称です。単独の統一認証名ではないため、調達先の宣誓書なのか、第三者認証に基づくのか、確認範囲と根拠資料を個別に確認します。

メリノウールならノンミュールジングウールと表示できますか。

できません。メリノウールは羊の品種に関わる素材名であり、ミュールジングの実施有無を示しません。メリノ種の原料であっても、ノンミュールジングと表示するには、対象原料について処置を行っていないことを確認できる資料が必要です。

混紡生地にノンミュールジングウールと表示する際の注意点は何ですか。

まず、ウール混用率と、そのウールの全量がノンミュールジング由来かを確認します。一部のみが対象なら対象範囲が分かる表現にし、組成表示とは分けて管理します。製品化後も生地ロットと証明書類を対応付けて保管することが大切です。

この用語に関連する商品を探す
関連用語
この用語をシェア