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箔プリントとは

定義

箔プリントとは、生地に接着剤で柄を付け、熱と圧力で金属調などの箔を転写して、光沢感のある意匠を表現する加工です。

別名箔押し / フォイルプリント / ホイルプリント / 箔転写プリント

定義と概要

箔プリントは、柄部分に接着剤をプリントし、その上へ箔フィルムを熱圧着して転写する加工です。金属のような光沢を持つ表現のほか、着色箔やホログラム調の箔を用いる表現もあります。生地そのものの組織や素材を指す言葉ではありません。

「箔押し」は箔プリントの別名として使われますが、紙製品などへ金属箔を圧着する加工まで含めていう場合もあります。衣料用生地では、接着剤を介して箔を転写する工程を指すことが多く、通常の染料・顔料によるプリントとは表面の層構成が異なります。

特徴

箔による反射で、柄が明るく見え、華やかさやステージ衣装のような存在感を出しやすい点が特徴です。光沢の強さ、柄の輪郭、触ったときの硬さは、箔の種類、接着剤、下地生地、柄の面積によって変わります。

箔が付いた部分は生地本来の通気性、伸び、ドレープ性が低下することがあります。とくに全面柄や大きなベタ柄では、表面にハリや硬さが出やすく、着用時の屈曲で箔のひび割れ、摩擦による脱落、光沢の変化が起こる場合があります。

主な用途

ドレス、舞台衣装、ダンス衣装、フォーマルウェア、カットソーのロゴやモチーフなどに用いられます。部分使いであれば、襟元、袖、前身頃などへアクセントとして取り入れられます。バッグや小物の装飾に用いられることもあります。

見た目に華やかさが求められる秋冬の衣装やイベント向けアイテムで使われやすい一方、季節は限定されません。ただし、肌に直接触れる面積が大きい製品では、箔部分の硬さ、蒸れやすさ、摩擦感を試作で確認することが重要です。

選び方と取り扱いの注意点

選定時は、箔の色や光沢だけでなく、下地生地との密着性、柄面積、伸縮への追従性を確認します。ニットやストレッチ生地では、伸ばした際の割れや剥がれを確認してください。濃色生地では、摩擦で箔の粉が目立つこともあるため、実際の組み合わせで試験する必要があります。

熱圧着工程を経るため、熱による縮みや風合い変化が生じる可能性があります。裁断・縫製前に、加工後の生地幅、縮率、地の目を確認します。縫製では、針穴や縫い目周辺で箔が割れる場合があるため、縫い代内への配置、針や糸の選定、縫製条件を事前に検証します。

洗濯は製品の洗濯表示と加工条件を優先します。一般的には、裏返して摩擦を抑え、強いもみ洗い、乾燥機、高温のアイロン、箔面への直接アイロンを避ける扱いが基本です。アイロンが必要な場合は、当て布を使い、目立たない部分で温度と圧力を確認します。

  • 量産前に、洗濯、摩擦、屈曲後の外観変化を確認します。
  • 保管時は、箔面どうしを強く重ねず、高温多湿や直射日光を避けます。
  • プレス時は、箔面を直接押さえず、当て布や保護紙を使用します。

似ている用語との違い

プリントは、染料や顔料、インクなどで色や柄を生地に表す加工全般です。箔プリントはその一種として扱われることがありますが、箔フィルムを転写して反射感を出す点に特徴があります。顔料プリントは顔料を樹脂バインダーで生地に定着させる方法であり、箔プリントとは表面の見え方や耐久性の確認項目が異なります。

ラバープリントはゴム状のインク層で柄を表す加工、フロッキー加工は短い繊維を植毛して起毛感を出す加工です。これらはマットまたはベルベット調の表現が中心なのに対し、箔プリントは金属調の光沢表現に適しています。

よくある質問

箔プリントは洗濯すると剥がれますか?

加工条件、生地の種類、柄の面積、着用時の摩擦によって変わります。洗濯や屈曲を重ねると、箔のひび割れや部分的な脱落が起こる場合があります。製品化前に、想定する洗濯方法と着用条件で試験を行い、洗濯表示は加工先の指示に基づいて設定します。

ストレッチ生地に箔プリントはできますか?

加工は可能ですが、生地が伸びたときに箔が追従できず、割れや剥がれが起こることがあります。伸縮の大きい部位や大面積のベタ柄は特に注意が必要です。生地を実使用に近い方向と倍率で伸ばし、外観、密着性、回復後の状態を確認してください。

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