DTGプリントとは
DTGプリントとは、衣服などの製品にインクジェット方式で直接インクを吹き付け、画像や文字を表現するデジタル捺染加工です。
目次5項目
定義と概要
DTGはダイレクトトゥガーメントの略で、主にTシャツやスウェットなどの縫製済み製品へ直接印刷する方法です。データから出力するため、写真調、グラデーション、多色の細かな図案にも対応しやすい特徴があります。
生地そのものに印刷する反物プリントとは異なり、製品の指定箇所へ加工します。また、熱で転写シートを貼り付けるDTFプリントとも工程が異なり、DTGはインクを生地表面へ直接吐出して定着させます。
風合いと見た目の特徴
淡色の綿素材では、インクが繊維になじみやすく、比較的薄く自然な風合いに仕上がりやすいです。一方、濃色生地では白インクを下地として使うことが多く、図案部分に厚みや硬さを感じる場合があります。
版を用いるプリントに比べ、少量でも多色表現を行いやすく、色数による制約が小さい点が特徴です。ただし、発色、輪郭の鮮明さ、インクの浸透や表面感は、生地の色、素材、編み地の凹凸、前処理の条件によって変わります。
主な用途
オリジナルTシャツ、カットソー、スウェット、パーカなど、平滑で印刷面を確保しやすいカジュアル衣料によく用いられます。イベント用衣料、ブランドの少量企画、販促用ウェア、写真やイラストを主役にするデザインにも適しています。
季節を問わず使われますが、製品の生地色と素材によって表現が変わるため、春夏の薄手天竺と秋冬の裏毛では同じデータでも見え方を確認することが重要です。毛足のある生地や凹凸の大きい生地は、細部が不鮮明になることがあります。
- 淡色の綿製品は、インクがなじんだ表現を得やすいです。
- 濃色製品は、白インク下地による隠ぺい性と風合いを確認します。
- 縫い目、ポケット、リブなど段差のある箇所は印刷位置として避けるのが一般的です。
選び方と取り扱いの注意点
企画時は、製品色、混用率、表面の毛羽、編み地の凹凸を加工先と共有し、実生地で試作を行います。綿を多く含む素材は適性があることが多い一方、ポリエステル混や撥水加工生地では、インクの定着性、発色、洗濯耐久性を事前に確認する必要があります。
製品は加工前後の洗濯で縮む可能性があるため、寸法管理が必要な場合は縮率を見込んで設計します。縫製は原則としてプリント前に完了しますが、プレス時の段差跡や、縫い目付近での印刷ムラを避けるため、柄位置と縫製仕様をあらかじめ調整します。
洗濯時はプリント面の摩擦を抑えるため裏返しにし、洗濯表示に従って扱います。強い摩擦、漂白剤の使用、高温での乾燥やアイロンは、色調変化、ひび割れ、剥がれなどの原因となるため、加工条件に応じた表示内容を確認します。
よくある質問
DTGプリントとDTFプリントの違いは何ですか。
DTGプリントは製品の生地へインクを直接吐出して定着させる方法です。DTFプリントは、フィルム上に出力した図案を接着剤とともに熱転写します。一般に、DTGは生地になじむ表現を得やすく、DTFは素材への対応範囲を確認しやすい傾向がありますが、仕上がりは条件によって異なります。





