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ApparelX Wikiボタン用語集

ABS樹脂とは

定義

ABS樹脂とは、アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンを主成分とする熱可塑性樹脂で、成形性と耐衝撃性を生かして衣料用ボタンなどに用いられる素材です。

別名ABSエービーエスABSレジン
目次6項目
  1. 定義と素材特性
  2. 穴と足の形状
  3. サイズの表し方
  4. 主な用途
  5. 付け方と取り扱いの注意
  6. よくある質問

定義と素材特性

ABS樹脂は、熱を加えると軟化して成形できる熱可塑性樹脂です。ボタンでは金型を使って多様な形に成形され、軽さ、硬さ、成形のしやすさを生かしたデザインボタンに用いられます。

同じ樹脂製ボタンでも、ポリエステル樹脂やユリア樹脂とは材料が異なります。ABS樹脂は立体的な意匠や複雑な足形状を作りやすく、表面に塗装やメッキ調の仕上げを施す場合もあります。

穴と足の形状

ABS樹脂ボタンは、二つ穴・四つ穴などの穴あき形状のほか、裏面に足を設けた足つき形状に成形されます。足つきは表面に縫い糸が出にくく、装飾性の高い形状に適しています。

足の仕様には、糸を通す穴を持つカン足、横方向に糸を通すトンネル足などがあります。角形や花形などでは、裏面の足の向きによって縫い付け後の見え方が変わるため、仕様書で取付方向を確認します。

  • 穴あきボタン:生地に沿って安定して付きやすく、シャツや前あきに使われます。
  • 足つきボタン:生地との間に高さを確保しやすく、厚みのある生地や装飾的なデザインに使われます。
  • 足の高さ:生地厚、ボタンホールの厚み、根巻きの有無に合わせて選びます。

サイズの表し方

ボタンのサイズは、直径または最大幅をミリメートルで示すほか、リーニュで表すことがあります。リーニュはボタン用の慣用単位で、1リーニュは約0.635mmです。丸形以外では、直径ではなく縦横の最大寸法で表示される場合があります。

企画時は、ボタンの外寸だけでなく、ボタンホールの長さ、足の高さ、縫い付ける生地の厚みを合わせて確認します。同じ表示サイズでもフチや立体感によって見え方が変わるため、現物での確認が重要です。

主な用途

ABS樹脂ボタンは、シャツ、ブラウス、ジャケット、アウター、パンツ、スカート、ワンピースなどの前あきや飾りボタンに用いられます。成形の自由度を生かし、花形、幾何学形、角形など、意匠を見せる用途にも向きます。

表面仕上げによって光沢感や金属調の見え方を持たせることがあります。ただし、見た目が金属調でも基材がABS樹脂である場合があるため、素材表示と仕上げ仕様は分けて確認します。

付け方と取り扱いの注意

穴あきボタンは、糸を適度に渡して根巻きを行うと、生地厚に応じたゆとりを確保できます。足つきボタンは足穴に糸を通して縫い付け、引っ張りによる足元への負荷が集中しないよう、必要に応じて裏側に力ボタンを用います。

洗濯、ドライクリーニング、アイロンへの耐性は、ABS樹脂そのものだけでなく、塗装、メッキ調仕上げ、接着した装飾部などで異なります。高温のアイロンを直接当てること、強い衝撃、長時間の光への暴露は、変形、割れ、変色、表面仕上げの劣化につながることがあります。製品化前に付属を含めた洗濯試験を行い、採用するボタンの取扱い条件を確認します。

よくある質問

ABS樹脂ボタンとポリエステルボタンの違いは何ですか。

どちらも樹脂製ボタンですが、使用する樹脂が異なります。ABS樹脂は複雑な立体形状や足つき形状に成形されることがあり、ポリエステル樹脂は厚みのある板状ボタンなどにも広く用いられます。外観だけで決めず、形状、仕上げ、洗濯条件を含めて選定します。

ABS樹脂ボタンにアイロンを当ててもよいですか。

高温のアイロンをボタンへ直接当てることは避けます。熱により変形するおそれがあり、塗装やメッキ調の表面仕上げがある場合は外観が変化することもあります。アイロン時はボタンを避けるか、当て布を使い、採用部材の取扱い条件を確認します。

ABS樹脂の足つきボタンは厚地にも付けられますか。

付けられますが、足の高さと生地厚、ボタンホールの厚みの組み合わせを確認する必要があります。足が低すぎると生地を締め付けて留めにくくなり、縫い糸にも負荷がかかります。試作品で開閉性と縫い付け強度を確認します。

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