織縮みとは
織縮みとは、経糸または緯糸が織物の交差によって波形になり、織り上がり後の生地長に対して糸の使用長が増す度合いです。
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定義と概要
織縮みは、織物で経糸と緯糸が上下に交差する際、糸がまっすぐではなく屈曲して生じる長さの差です。生地の一定長さを構成するために必要な糸長が、生地長よりどの程度多いかを示す管理上の指標として用いられます。
経糸と緯糸では、糸の張力、密度、組織などが異なるため、織縮みの程度も同じとは限りません。製織に必要な糸量の算出や、織り上がり寸法の予測に関わります。
風合いと見た目への関係
織縮みが大きい織物では、糸の屈曲が増えることで組織に立体感が出たり、やわらかさやふくらみを感じたりする場合があります。一方で、風合いは原料、糸の太さや撚り、密度、整理加工にも左右されるため、織縮みだけでは決まりません。
一般に、糸の交差が多く密度が高い条件では織縮みが増える傾向があります。ただし、平織、綾織などの組織差だけで一律には比較できず、設計条件ごとの確認が必要です。
生産設計での用途
織縮みは、経糸準備時の必要糸量や緯糸使用量を見積もる際に確認します。生地幅、密度、目付とあわせて管理することで、原料使用量、歩留まり、原価の計画精度を高める手掛かりになります。
シャツ地、パンツ地、アウター地など、織物を使う幅広いアイテムの生地設計に関係します。とくに組織や密度を変更する企画では、同じ糸使いでも織り上がりの寸法や質感が変わるため、試織での確認が重要です。
縮率との違いと注意点
織縮みは製織時に糸が屈曲することによる糸長と生地長の差であり、洗濯や熱、水分によって生地寸法が変化する縮率とは異なります。織縮みを織縮率と呼ぶこともありますが、洗濯縮率と混同しないよう、対象工程を明記します。
裁断・縫製では、織縮み自体を直接調整することは通常ありません。ただし、最終製品の寸法を安定させるには、生地の洗濯縮率や地の目、放反後の状態を別途確認し、必要に応じて水通しや地直しを行います。
- 織縮みは糸使用量と製織設計の指標です。
- 縮率は洗濯などの前後で生じる生地寸法変化の指標です。
- 量産前には試織・試験反で、経緯それぞれの寸法と使用量を確認します。





