国・言語・通貨の設定
国・言語・通貨を変更するには、新規会員登録またはログインしてください。

吸水性とは

定義

吸水性とは、生地が水や汗などの液体を表面から取り込み、繊維内部や生地のすき間に保持する性質です。着用時の汗処理や濡れ感、乾燥性に関わります。

別名ウォーターアブソーバンシー

定義と概要

吸水性は、生地が水分を受け入れる性質を指します。繊維自体が水分を取り込む性質のほか、糸の太さ、撚り、組織、毛羽やパイルなどによって生まれる毛細管現象も、吸水量や吸い込み方に影響します。

吸水性は、汗を気体の水分として取り込む吸湿性とは区別されます。また、水分を取り込んだ後に拡散・蒸発しやすい性質である吸水速乾とも同義ではなく、用途に応じて個別に確認する必要があります。

特徴と見た目への影響

綿、レーヨン、リネンなどを含む生地は、一般的に水分を受け入れやすい傾向があります。一方で、同じ素材名でも混率、糸や組織、後加工によって性能は変わるため、素材だけで吸水性を判断することはできません。

水分を含みやすい生地は、肌に汗が残る不快感を抑えやすい反面、濡れると重量が増し、色が濃く見えたり、肌離れが悪くなったりする場合があります。タオル地のようなパイル組織は、水分を保持しやすい代表的な構造です。

主な用途

吸水性は、汗や水分に触れる機会が多い春夏衣料、肌着、ナイトウェア、スポーツウェア、キッズ衣料などで重視されます。シャツやカットソーでは、着用中の蒸れ感や汗のべたつきに配慮した生地選定に用いられます。

ただし、運動量が多い用途では、吸水量だけでなく乾燥の速さも重要です。汗を吸っても乾きにくい生地は、冷えや重さにつながることがあるため、通気性、透湿性、吸水速乾性との組み合わせで検討します。

  • タオル、ハンカチ、バスローブなどの水分を拭き取る用途
  • Tシャツ、肌着、シャツなどの汗を受ける用途
  • スポーツウェアや作業着などの発汗量が多い用途

選び方と取り扱いの注意点

生地を選ぶ際は、吸水性の有無だけでなく、吸水速度、拡散性、乾燥性を企画用途に合わせて確認します。実際の着用や洗濯を想定し、スワッチでの水滴の広がり方、濡れたときの色変化、肌離れ、乾燥後の風合いも確認すると実務的です。

吸水しやすい天然繊維や再生繊維を含む生地は、洗濯で縮みやすいものがあります。裁断・縫製前には必要に応じて湯通しや地直しを行い、縮率を確認します。濡れた状態では生地が伸びたり形が変わったりしやすいため、過度に引っ張らずに扱います。

縫製では、水分を含んだ際の寸法変化も見込み、地の目を整えて裁断します。製品洗いを行う場合は、縫い糸、芯地、付属との収縮差や色泣きの有無を事前試験で確認することが重要です。

よくある質問

吸水性と吸湿性の違いは何ですか?

吸水性は、汗や水滴などの液体を生地が取り込む性質です。吸湿性は、空気中の水蒸気を繊維が取り込む性質を指します。着用快適性を評価する際は、発汗時の液体と衣服内の湿気の両方を考慮して確認します。

吸水性が高い生地は乾きにくいですか?

必ずしも一律ではありませんが、水分を多く保持する生地は乾燥に時間がかかる場合があります。乾きやすさには、生地の厚み、組織、通気性、水分の拡散性が関係します。運動用途では吸水速乾性も併せて確認します。

吸水性のある生地は洗濯で注意が必要ですか?

素材や加工によっては、洗濯による縮み、伸び、風合いの変化が起こります。とくに水分を含んだ状態では変形しやすい生地があるため、洗濯表示に従い、量産前には洗濯試験で縮率や色落ち、付属との相性を確認します。

この用語に関連する商品を探す
関連用語
この用語をシェア