国・言語・通貨の設定
国・言語・通貨を変更するには、新規会員登録またはログインしてください。
ApparelX Wiki生地用語集

肌離れとは

定義

肌離れとは、生地の凹凸や張りによって着用時に生地が肌へ密着しにくく、汗をかいてもべたつきやまとわりつきを抑えやすい性質です。

別名ノンクリンギングコンフォート
目次6項目
  1. 定義と概要
  2. 特徴
  3. 主な用途
  4. 選び方と取り扱いの注意点
  5. 似ている用語との違い
  6. よくある質問

定義と概要

肌離れは素材名や織物組織の名称ではなく、衣服を着たときに生地と肌の接触が少なく感じられる状態を表す風合い・着用感の用語です。とくに高温多湿の時期に、べたつきやまとわりつきを軽減する観点で用いられます。

生地表面または肌側に凹凸をつくり、接触面積を減らすことで得られます。織りや編みの組織、糸の撚り、加工、仕立てのゆとりなどが関係するため、同じ繊維でも肌離れの程度は異なります。

特徴

肌離れがよい生地は、肌側に空間ができやすく、汗をかいた際にも生地が貼り付きにくい傾向があります。凹凸感、シャリ感、適度なハリ・コシは、さらりとした触感や清涼感につながる要素です。

見た目には、細かなシボ、ドット状の組織、しじら状の表情などが現れることがあります。ただし、凹凸の見え方だけで性能は判断できません。吸水性、吸水速乾性、通気性などは、肌離れとは別に確認が必要です。

  • 肌への接触面積を抑えやすい
  • 汗によるまとわりつきを感じにくい
  • 凹凸やシャリ感により涼しげな印象を出しやすい
  • 生地の構造によっては透け感や表面の粗さが出ることがある

主な用途

春夏のシャツ、ブラウス、ワンピース、パンツ、スカートなどに用いられます。肌に触れる面積が大きいアイテムでは、着用時の快適性を考慮して、肌側に凹凸をもつ生地が選ばれることがあります。

スポーツウェア、ユニフォーム、イージーパンツなど、発汗しやすい場面を想定する衣服にも適します。裏面に凹凸をもたせた生地では、表側の外観を比較的フラットに保ちながら、肌側で肌離れを得る設計もあります。

選び方と取り扱いの注意点

選定時は、生地を肌に当てるだけでなく、着用を想定して動かし、汗や湿気のある状態での貼り付きにくさを確認します。肌離れを重視する場合も、透け感、通気性、ストレッチ性、吸水速乾性、ドレープ性とのバランスを企画に合わせて確認します。

凹凸組織やシボのある生地は、洗濯や熱処理によって表情や寸法が変化する場合があります。量産前には洗濯試験で縮率と外観を確認し、地直しや裁断方向にも注意します。縫製では凹凸で印付けが見えにくいことや、押さえによるつぶれ、縫い目のパッカリングに留意します。

似ている用語との違い

肌離れは着用時の密着しにくさを指し、通気性は空気の通りやすさ、吸水性は水分を吸収する性質、吸水速乾は吸収した水分を拡散・乾燥させやすい性質です。これらは快適性に関係しますが、同じ意味ではありません。

また、接触冷感は触れた瞬間に冷たく感じやすい性質です。肌離れのよい生地でも接触冷感を備えるとは限らず、反対に接触冷感生地でも汗をかいたときの貼り付きにくさは組織や仕立てによって異なります。

よくある質問

肌離れがよい生地は、必ず涼しいですか。

肌離れは汗をかいた際の貼り付きにくさや、さらりとした着用感に関係しますが、涼しさを単独で保証する性質ではありません。実際の暑さの感じ方には、通気性、吸水速乾性、生地の厚み、色、衣服のゆとりなども影響します。

肌離れと吸水速乾は同じですか。

同じではありません。肌離れは生地が肌に密着しにくい状態を、吸水速乾は汗などの水分を吸収して乾きやすくする性質を指します。夏向け衣料では、凹凸組織による肌離れと吸水速乾の機能を組み合わせることがあります。

この用語に関連する商品を探す
関連用語
この用語をシェア