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生機とは

定義

生機とは、織り上げまたは編み上げた後、精練・漂白・染色・仕上げ加工などを施す前の状態にある布地です。

別名グレージファブリック / グレージグッズ / グレイグッズ / 生機布

定義と概要

生機は、糸を織機または編機で布にした直後に近い、未加工の布地を指します。一般的には、精練、漂白、染色、プリント、起毛、防縮などの工程へ進む前の段階として扱われます。

生機は組織名や素材名ではなく、生産工程における布地の状態を示す言葉です。綿、麻、毛、合成繊維など素材を問わず用いられ、織物だけでなく編物について使われる場合もあります。

風合いと見た目の特徴

生機の色、手触り、光沢、硬さは、使用する繊維、糸、組織に加え、のり剤、紡績油剤などの残り方によって異なります。最終製品として想定する風合いや外観とは大きく異なることがあります。

特に天然繊維を含む生機では、生成りに近い色調や繊維由来の夾雑物が見られることがあります。ただし、生機は「生成り」と同義ではありません。生成りは通常、漂白や染色をしない色調・仕上がりを表す言葉です。

主な用途と加工工程

生機は、染色、プリント、機能加工などを施して衣料用や資材用の生地に仕上げるための中間材料です。シャツ、ブラウス、パンツ、ジャケット、コートなど、最終用途は生機の素材・組織・加工設計によって決まります。

企画では、染め上がりの発色、加工後の幅や目付、風合いを確認するために、生機段階の情報と仕上げ後の試験結果をあわせて管理します。先染めの糸で織られた布でも、仕上げ前であれば生機として扱われることがあります。

選び方と取り扱いの注意点

生機を加工用に選ぶ際は、素材混率、組織、糸番手、密度に加え、予定する染色・加工との適性を確認します。最終的な生地幅、目付、色、風合いは後工程で変化するため、生機時点の数値だけで製品設計を確定しないことが重要です。

精練や染色、洗濯、熱処理によって収縮や寸法変化が起こり得ます。パターン作成や用尺算出には、最終仕上げ後の縮率を反映させます。縫製試験も、できる限り本番と同じ加工済み生地で行うと、縫いずれやパッカリングの確認に役立ちます。

生機をそのまま縫製・洗濯する場合は、表面の汚れや残留物、摩擦による毛羽立ち、裁断端のほつれなどを事前に確認します。家庭洗濯に適するかどうかは素材と後加工の有無によるため、洗濯試験を行ったうえで取扱い方法を設定します。

似ている用語との違い

原反は、布地をロール状に巻いた取引・管理上の単位や形態を指すことが多く、生機か加工済みかは問いません。一方、生機は加工前という状態を表します。そのため、生機を巻いたものは原反でもありますが、加工済みの原反は生機とは限りません。

後染めは、織編み後の布地を染める方法であり、生機はその前段階に当たります。先染めは織編み前に糸を染める方法です。これらは染色のタイミングを示す用語で、生機は布地の加工進行度を示す点が異なります。

よくある質問

生機と生成りの違いは何ですか?

生機は精練、漂白、染色、仕上げ加工などの前にある布地の工程上の状態です。生成りは、一般に漂白や染色をしていない自然な色調を指します。生成りの生地でも必要な精練や仕上げがされている場合があり、必ずしも生機ではありません。

生機の縮みはどのように確認しますか?

予定する精練、染色、仕上げ、洗濯までを反映した試験で、加工後および洗濯後の寸法変化を確認します。素材や組織、加工条件で結果が変わるため、生機の段階で一律の縮率を設定せず、量産に近い条件の試験結果を用尺とパターンに反映します。

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