4ポイントシステムとは
4ポイントシステムとは、生地の検反時に見つかった欠点を大きさや程度に応じて最大4点まで点数化し、反ごとの品質を評価するための検査方式です。
定義と概要
4ポイントシステムは、織り傷、汚れ、染めムラ、穴、糸切れなどの生地欠点を検反で確認し、欠点の大きさや種類に応じて点数を付ける評価方式です。欠点1件当たりの点数は1点から4点までとします。
反全体の点数を面積当たりに換算し、あらかじめ定めた基準値と照合して合否や格付けを判断します。取引先間で検品基準を共有し、原反の受入れや裁断前の品質確認に用いられます。
評価の特徴
欠点を単に有無で判定するのではなく、程度を数値化できる点が特徴です。反ごとの品質状態を比較しやすく、欠点の発生傾向やロット差を記録して、生産工程の改善につなげることもできます。
ただし、この方式は生地の風合い、厚み、光沢、伸縮性といった物性を示すものではありません。4ポイントシステムの評価が良好でも、用途に必要な堅牢度や強度、寸法安定性を別途確認する必要があります。
- 対象となる欠点の定義
- 欠点の寸法を測る方法
- 面積換算の方法
- 合格とする基準値
- 端部や耳付近の欠点の扱い
主な使用場面
主に織物や編物の原反を受け入れる際、または出荷前に検反して品質を管理する場面で使われます。シャツ、ジャケット、パンツ、アウターなど、裁断して製品化する生地全般で採用を検討できます。
季節やアイテムそのものを分類する方式ではありません。薄地では透けやすい欠点、厚地や起毛品では見えにくい欠点があるため、生地の種類と最終製品の見え方に応じて検査条件を設定します。
運用上の注意点
採用時は、検反機の照明、検反速度、検査幅、欠点の見本、判定者の教育をそろえることが重要です。条件が異なると同じ原反でも判定が変わる可能性があるため、検査記録には条件と欠点位置を残します。
縮み、洗濯後の外観変化、縫製時のパッカリングなどは、原反検査だけでは十分に評価できません。量産前に裁断・縫製・洗濯または製品試験を行い、欠点が製品の見える位置に入らないようマーキングと裁断計画を確認します。
似ている用語との違い
検反は、生地を広げて目視などで検査する作業そのものを指します。4ポイントシステムは、その検反で発見した欠点を点数化して評価するための方法です。検反を行っても、必ずしも4ポイントシステムを採用しているとは限りません。
生地欠点は織り傷や汚れなど、評価対象となる現象の総称です。B反は取引上、一定の基準により正反として扱わない反を指すことがあります。4ポイントシステムは、こうした区分を判断する際の基準の一つとして運用されます。





