ボビン巻きとは
ボビン巻きとは、リボン・テープ・コードなどを円筒状の芯に一定の長さで巻き取って供給する仕立て・荷姿のことです。
定義と概要
ボビン巻きは、細幅資材をボビンと呼ばれる円筒状の芯へ巻いた供給形態です。素材名、織り方・編み方・組み方を示す用語ではなく、販売や生産時における巻き方、単位、荷姿を表します。
表示では「100メートルボビン巻き」「1000メートルボビン巻き」のように、ボビン1個当たりの巻き長さと併記されます。テープは幅、コードは径や太さも併せて確認します。
素材と構造との関係
ボビン巻きであることから、素材や組織は判断できません。綿、ポリエステル、ナイロンなどの各種繊維のほか、織テープ、編テープ、組紐、平紐、丸紐など、さまざまな細幅資材に用いられます。
そのため発注時は、ボビン巻きという荷姿とは別に、混用率、組織、幅または径、厚み、強度、伸び、色を仕様として確認します。特にコードは同じ径の表示でも、芯の有無や組み方によって硬さや使用感が変わります。
寸法と数量の確認
平らなテープやリボンは、一般的に幅をミリメートルで表します。丸紐などのコードは径で示すことが多く、断面が一定でない製品ではおおよその値として扱われる場合があります。
必要数量は、製品1点当たりの使用量に裁断ロス、始終端の余長、検品分を加えて算出します。ボビンの巻き長さは発注単位に関わるため、総必要量だけでなく必要なボビン数も確認が必要です。
主な用途と取り扱いの注意
ボビン巻きの細幅資材は、衣料のひも、パイピング、装飾、吊りひも、見返しや縫い代の補強などに使われます。長尺で連続して取り出せるため、裁断や縫製の工程で必要な長さに切って使用しやすい荷姿です。
使用前には、巻き癖、伸び、縮み、切断端のほつれを実物で確認します。熱で溶けやすい合成繊維は端部処理の方法を選べる一方、熱に弱い素材もあるため、熱処理は素材に応じて試験してから行います。
洗濯後の収縮、色移り、摩擦による毛羽立ちやほつれは、素材や構造で異なります。製品に縫い付ける場合は、本体生地と合わせた洗濯試験や縫製試験を行い、縫い縮みや波打ちの有無を確認します。
似ている用語との違い
カセ巻きは、資材を輪状の束にしてまとめる荷姿です。ボビン巻きとは異なり、使用時には絡みを防ぐため、糸立てなどに掛けて繰り出すことがあります。
切り売りは、必要な長さを指定して購入する販売方法です。ボビン巻きは巻き方を指すため、ボビン単位で販売される場合も、切り売りの対象となる場合もあります。





