打数とは
打数とは、組紐や組コードを組む際に用いる糸束または組機のキャリアの数を表す呼び方で、組み目の細かさや外観を示す目安の一つです。
定義と概要
打数は、主に組紐、江戸打ちなどの組コードで用いられる構造上の表示です。一般的には組みに参加する糸束、または糸を保持して動かすキャリアの数を指し、八打、十六打のように表します。
打数は織物における経糸・緯糸の密度や、糸の太さを直接表す数値ではありません。同じ打数でも、糸の太さ、素材、撚り、組み方によって、完成したコードの太さや硬さは異なります。
素材と構造
組紐は複数の糸束を交差させて組むため、織物のように経糸と緯糸を直角に交差させる構造とは異なります。丸い断面になりやすい丸組や、平たい断面になる平組などがあり、打数はその組み構造と併せて確認します。
打数が多くなると、同程度の太さの糸を用いた場合には組み目が細かく見えることがあります。ただし、打数だけで密度、強度、しなやかさを判断することはできず、組み方と使用糸の仕様が大きく影響します。
太さと表示の見方
コードの太さは一般に直径、幅、または折径で確認します。打数は太さの単位ではないため、発注時や仕様書では打数に加え、仕上がり径または幅、素材、色、必要に応じて伸びや強度の条件を明記することが重要です。
同じ名称であっても、製造方法やメーカーごとに打数の数え方、呼称の扱いが異なる場合があります。既存品との置き換えでは、打数表示だけを合わせず、現物見本で断面、編み目、手触り、引張時の変化を比較します。
主な用途と選び方
打数をもつ組コードは、衣料のウエストやフードのひも、袋物の口ひも、装飾用のコードなどに用いられます。用途に応じて、見た目の組み目、結びやすさ、コードストッパーなどの付属との通り、必要な耐久性を確認します。
洗濯や水分、熱による伸び縮みは、打数よりも素材や仕上げの影響を受けます。切断端は組み目がほどけることがあるため、熱切りの可否を素材ごとに確認し、縫い込み、端末金具、結びなど用途に適した端始末を行います。
似ている用語との違い
製紐は、ひもやコードを製造すること、またはその製品全般を指す言葉です。これに対して打数は、組紐や組コードの構造を示す表示の一つです。製紐品には撚って作るコードもあり、すべてのひもに打数が表示されるわけではありません。
江戸打ちは、組紐の一種またはその組み方を指す呼称です。江戸打ちの商品では打数が併記されることがありますが、江戸打ち自体が打数の意味ではありません。ツイストコードは糸を撚り合わせた構造であり、組む構造のコードとは区別します。
よくある質問
打数が多いほど、コードは太くなりますか。
必ずしも太くなりません。打数は組みに用いる糸束やキャリアの数を示すもので、仕上がりの太さは糸の太さ、組み方、締め具合、芯材の有無などによって決まります。太さを指定する際は、打数とは別に直径または幅を確認します。
打数だけで同じコードを選べますか。
打数だけでは同等品の判断は困難です。同じ打数でも、素材、組み方、糸の本数や太さ、仕上げによって、外観、硬さ、伸び、結びやすさが変わります。置き換えや量産前には、現物見本で太さと使用感を確認することが大切です。
組コードの端がほつれないようにするにはどうしますか。
端始末はコードの素材と用途に合わせて選びます。熱で溶ける素材では熱切りが使える場合がありますが、天然繊維などには適しません。縫い込む、結ぶ、端末金具を付けるなどの方法を選び、洗濯や引張時に抜けないか試験します。





