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ApparelX Wikiシーチング用語集

パターン原型とは

定義

パターン原型とは、標準的な体型寸法とゆとりを基に作られ、衣服の各デザインの型紙を展開する基礎となるパターンです。

別名文化式原型ブロックパターンスローパー
目次7項目
  1. 定義と概要
  2. 使う部位と役割
  3. 素材と種類
  4. 主な用途
  5. 選び方と取り扱い・縫製上の注意
  6. 似ている用語との違い
  7. よくある質問

定義と概要

パターン原型は、身頃や袖などの基本的な形と基準線を示す土台のパターンです。バスト、ウエスト、ヒップなどの身体寸法と、着用に必要なゆとり量を基に作成し、デザインに応じてダーツ、切替線、ギャザーなどを加えて製品パターンへ展開します。

原型は完成した服の型紙そのものではなく、設計の出発点です。使用する原型の寸法設定、ゆとり、作図方法によって仕上がりのシルエットは変わるため、ブランドや対象者に合わせて補正した原型を運用することが重要です。

使う部位と役割

一般的には、前身頃原型、後身頃原型、袖原型を基本に用います。必要に応じて、スカート、パンツ、衿などの原型も使い分けます。身頃原型には、肩線、脇線、胸や背中のダーツ、前後中心線など、立体的な身体に沿わせるための基準が含まれます。

パタンナーは原型上で、ゆとりの配分、ダーツの移動、切替位置、丈や幅の変更を検討します。こうして設計意図を平面の型紙に落とし込み、縫製後に狙った立体形状や着用感になるよう調整します。

  • トップス用は身頃と袖を中心に展開します。
  • スカート用はウエストからヒップの形状を基準にします。
  • パンツ用は腰囲、ヒップ、股ぐり、脚部のバランスを基準にします。

素材と種類

パターン原型は紙で保管・作図するほか、厚紙やデジタルデータとして管理されます。試作では、原型を展開した型紙を用いてシーチングなどの仮縫い用生地を裁断し、形状やゆとりを確認します。原型自体は衣服に使用する素材ではありません。

種類は対象とする性別、年齢層、体型、アイテムによって分かれます。布帛用とニット用では必要なゆとりや伸縮性の扱いが異なり、同じデザインでも共通の原型をそのまま使えるとは限りません。文化式原型は、文化式の作図体系に基づく原型を指す名称として用いられます。

主な用途

パターン原型は、シャツ、ブラウス、ジャケット、ワンピース、スカート、パンツなどのパターン設計に用いられます。企画段階ではシルエットの検討に、試作段階ではトワルを用いたフィッティングに活用され、量産前には仕様や寸法を確定する基礎になります。

立体裁断では、人台に布を当てて形を作った後、その形状を平面パターンへ写し取って原型やパターンと照合します。平面作図と立体裁断を併用すると、設計寸法と実際の立体的な見え方を確認しやすくなります。

選び方と取り扱い・縫製上の注意

原型は、対象とする着用者の体型、想定するアイテム、素材の伸縮性、求めるシルエットに合うものを選びます。既製服向けの標準原型であっても、ブランド独自のサイズ基準やフィット感に合わせ、試作と着用確認を通じて補正する必要があります。

シーチングでトワルを組む際は、地の目を原型の基準線に正しく合わせ、合印やダーツ位置を正確に写します。地の目のずれや縫い代の不統一は、着用時のねじれや寸法誤差につながります。使用する本生地の縮率、厚み、伸び、ドレープ性も量産パターンへ反映します。

似ている用語との違い

パターンは、原型を基にデザイン、仕様、縫い代、合印などを加えた裁断用の型紙全般を指します。これに対してパターン原型は、複数のデザインへ展開するための基礎形です。

トワルは、パターンの形状やフィットを確認するために仮縫いした試作品、またはその試作工程を指します。原型は設計上の基準であり、トワルは原型から展開したパターンを検証するための立体物という違いがあります。

よくある質問

パターン原型と文化式原型は同じですか。

パターン原型は衣服設計の基礎となる型紙全般を指す言葉です。文化式原型は、その中でも文化式の作図体系に基づく原型を指します。原型にはほかにも独自開発されたものや、用途・体型別に調整されたものがあります。

原型があれば、そのまま服を作れますか。

原型だけでは通常、完成品の型紙にはなりません。デザインに合わせてゆとりを調整し、ダーツや切替線、衿、ポケットなどを加え、縫い代と合印を設定します。その後、トワルによる確認と補正を行って製品パターンに仕上げます。

ニット製品にも布帛用の原型を使えますか。

伸縮性のあるニットは、布帛より少ないゆとりで設計する場合があります。布帛用原型を基にすることはできますが、編地の伸びと回復性、厚み、縫製方法を考慮した補正が必要です。ニット用原型を別に管理する方法もあります。

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