国・言語・通貨の設定
国・言語・通貨を変更するには、新規会員登録またはログインしてください。

制電加工とは

定義

制電加工とは、生地や衣服に電気がたまりにくくなるよう導電性を付与し、まとわり付き、ほこりの付着、放電による不快感を抑える加工です。

別名制電 / 帯電防止加工 / アンチスタティックフィニッシュ / アンチスタティック加工

定義と概要

制電加工は、摩擦などで生じる静電気を逃がしやすくし、帯電を抑えるための加工です。繊維自体に導電性を持たせる方法、導電性の糸を混用・交織する方法、後加工で性能を与える方法などがあり、構成は生地によって異なります。

特にポリエステルやナイロンなどの合成繊維は乾燥時に帯電しやすいため、制電性が求められることがあります。制電は静電気を完全になくす意味ではなく、発生や蓄積を抑え、速やかに散逸させる機能を指します。

特徴と外観への影響

制電加工を施すと、衣服が脚やインナーにまとわり付く現象、脱着時のパチパチ感、ほこりや毛羽の吸着を軽減しやすくなります。乾燥しやすい秋冬だけでなく、重ね着をする場面や、異素材が擦れ合う用途でも役立ちます。

風合い、光沢、色調への影響は、加工方法や生地の組成、目付によって異なります。後加工では、加工剤の種類や付着量によって、わずかに硬さ、滑り、しっとり感が変わる場合があるため、企画時には現物で確認します。

主な用途

裏地、スカート、パンツ、ワンピース、ブラウス、ニット製品など、着脱時や歩行時に摩擦が起こりやすい衣料に用いられます。とくに乾燥する季節に着用される衣料や、化学繊維の表地・中衣・裏地を重ねる仕様で検討されます。

ユニホームやワーキングウェアでは、衣服へのほこりの付着を抑える目的に加え、作業環境に応じて静電気対策が求められることがあります。ただし、電子部品などを扱う用途では、必要な性能水準や管理方法を使用先の条件に照らして確認することが重要です。

  • 裏地および表地に化学繊維を多く用いる衣料
  • 秋冬のスカート、パンツ、ワンピース
  • ユニホーム、ワーキングウェア
  • ニットやフリースなど、摩擦が生じやすいアイテム

選び方と取り扱いの注意点

選定時は、組成、加工方法、用途、洗濯回数を踏まえ、必要な制電性能が維持できるかを確認します。後加工による制電性は、洗濯、摩擦、柔軟剤の使用などにより変化することがあるため、品質表示や試験データ、洗濯条件を仕入先に確認します。

縮みや寸法変化は制電加工そのものだけでなく、基布の組成や仕上げ、洗濯条件に左右されます。裁断・縫製では、帯電した生地が裁断台や機械に貼り付くと作業性に影響する場合があるため、湿度管理、静電気対策を施した設備、縫製前の地直しなどを状況に応じて行います。

似ている用語との違い

制電加工と帯電防止加工は、衣料分野では近い意味で使われることが多く、静電気を抑える目的を共有します。一方で、制電という表記は、導電性繊維の混用や後加工を含めた素材・製品の機能表示として用いられる場合があり、具体的な性能は個別仕様で確認が必要です。

吸水速乾加工は汗や水分を吸い上げて乾きやすくする機能であり、制電加工とは目的が異なります。防汚加工も汚れの付着や落としやすさに関する加工ですが、制電性によってほこりが付きにくくなる効果とは、加工の仕組みや評価方法が異なります。

よくある質問

制電加工は洗濯すると効果がなくなりますか?

加工方法によって異なります。導電性繊維を生地に混用・交織したものは機能を保ちやすい傾向がありますが、後加工では洗濯や摩擦で性能が変化する場合があります。想定する洗濯回数と洗濯方法に対応した性能か、試験データや取扱い条件で確認します。

制電加工生地は縫製時に特別な注意が必要ですか?

基本的な縫製条件は基布の性質に合わせますが、乾燥環境では生地が裁断台や機械に貼り付くことがあります。裁断精度や取り回しに影響する場合は、作業場の湿度管理、帯電防止対策をした台や設備の使用、縫製前の地直しを検討します。

制電加工と制電裏地の違いは何ですか?

制電加工は、生地や製品に静電気を抑える性質を付与する加工・機能の総称です。制電裏地は、その機能を持つ裏地という資材区分を指します。表地にも裏地にも制電性を持たせることはできますが、用途、組成、求める耐久性は個別に確認します。

制電加工の商品すべて見る
関連用語
この用語をシェア