反射輝度とは
反射輝度とは、再帰反射材に光を当てた際、光源側へ戻る光の強さを、定められた観測角・入射角の条件で数値化した性能指標です。
定義と測定条件
反射輝度は、夜間に車両の前照灯などから受けた光を、光源に近い方向へ返す再帰反射材の見えやすさを表す指標です。一般に再帰反射係数とほぼ同じ意味で用いられ、単位はcd・lx-1・m-2などで示されます。
数値は観測角と入射角に左右されます。観測角は照明方向と観察方向のずれ、入射角は反射材の正面に対する光の入り方を示します。そのため、条件が異なる数値同士を単純に比較することはできません。
再帰反射材との関係
再帰反射材は、ガラスビーズや微細なプリズムなどの反射構造により、入射光を光源方向へ戻しやすくした材料です。反射輝度はこの材料や製品の光学性能を評価する値であり、テープ、プリント、ワッペンなどの品目名ではありません。
通常の反射は光がさまざまな方向へ散ることがありますが、再帰反射は光源側で観察したときに明るく見えやすい点が特徴です。ただし、日中の見た目の明るさや、電気で発光する蓄光・発光材料の性能を示す値ではありません。
素材・構造と寸法表示
再帰反射テープの基材には、織物、編物、フィルムなどが用いられ、反射層を表面に設けた構成が多く見られます。平織や綾織といった組織、またはテープの幅・コードの太さは、反射輝度そのものを表す項目ではありません。
テープ類は幅をmmで、コード類は直径や太さをmmで確認します。同じ反射輝度の表示でも、基材の伸び、厚み、端部のほつれやすさ、縫製のしやすさは構造により異なります。仕様書では性能値と寸法・構造を分けて指定します。
用途と選び方・取り扱い
衣料では、ユニホーム、作業着、スポーツウェア、アウトドアウェア、バッグなどの視認性を補う用途に使われます。必要な反射輝度は、使用場面、光の当たり方、着用者との距離、求める規格や製品仕様を踏まえて、指定条件付きの値で確認します。
洗濯、ドライクリーニング、摩擦、屈曲、熱、アイロンなどへの耐性は、反射輝度とは別の性能です。洗濯や縫製後に性能が変化する場合もあるため、表示された取扱条件を確認し、量産前には実際の生地・縫製仕様で試験することが重要です。
- 反射輝度の数値と、観測角・入射角を併記して確認します。
- 洗濯耐久性、ドライクリーニング可否、アイロン可否を確認します。
- ストレッチ生地には、追従性と伸長後の表面割れの有無を確認します。
- 裁断端を露出させる場合は、ほつれや層のはがれを事前に確認します。





