C0撥水とは
C0撥水とは、フッ素系化合物を用いない処方で生地表面に水をはじく性質を与える、PFASフリーとされる撥水加工です。
目次6項目
定義と概要
C0撥水は、一般にフッ素を含む撥水剤を使わずに行う撥水加工です。C0のCは撥水剤に用いられるフッ素系炭素鎖に由来する呼び方で、C0はフッ素系炭素鎖を持たない処方を指します。生地そのものの種類や組織を示す名称ではありません。
水滴を玉状にして表面から転がり落としやすくする加工であり、水の侵入を完全に防ぐ防水とは異なります。防水性能が必要な製品では、生地構造、コーティングやフィルム、縫い目の仕様を含めて検討します。
特徴
C0撥水生地は、雨粒や軽い水はねによる濡れを抑えやすく、表面が濡れにくい見た目を保ちやすいことが特徴です。ただし、撥水性、風合い、通気性への影響は、基布の素材、密度、加工処方によって異なります。
従来のフッ素系撥水加工と比べると、油性の汚れをはじく性能や洗濯後の撥水持続性は同等とは限りません。用途で求める撥水度、洗濯耐久性、防汚性を分けて確認することが大切です。
主な用途
薄地から中肉の織物やニットまで、アウター、ブルゾン、パンツ、スカート、バッグ、スポーツ・アウトドア向け衣料などに用いられます。小雨、露、汚れの付着を抑えたい日常着や軽衣料にも適します。
春夏は薄手のシャツ地、タイプライター、タフタなどに用いられ、秋冬はアウター地や裏地にも採用されます。実際の使用可否は、生地の耐水性、通気性、摩耗への強さと、製品の着用環境を合わせて判断します。
選び方と取り扱いの注意点
選定時は、PFASフリーという表示だけで性能を判断せず、撥水度、洗濯耐久性、摩擦後の性能、ドライクリーニング可否を生地ごとに確認します。水滴が付く場面か、雨中で着用する場面かによって、求める仕様は異なります。
洗濯、摩擦、皮脂や洗剤残りにより、撥水性は徐々に低下することがあります。生地の洗濯表示に従い、必要に応じて低温での熱処理による性能回復の可否を事前に確認します。熱に弱い素材や樹脂加工品では、過度な熱を避けます。
C0撥水は通常、生地表面の仕上げ加工であるため、それ自体が縮みを決めるものではありません。ただし、洗濯による縮率は基布の素材と仕上げ条件に左右されます。縫製前には反内での色差、アタリ、縫い目周辺の撥水むらを確認します。
- 縫い針やミシン設定は、基布の厚みと密度に合わせます。
- シーム部分からの浸水を防ぐ必要がある製品では、縫製仕様やシームテープを別途検討します。
- 製品洗い、顔料プリント、接着加工などを行う場合は、撥水性への影響を事前試験で確認します。
似ている用語との違い
撥水加工は水をはじく表面加工の総称で、C0撥水はそのうちフッ素系化合物を用いない処方を指す呼称です。一方、防水透湿は、水の侵入を抑えながら水蒸気を通す機能設計であり、フィルムやコーティングを含む複合的な仕様として扱われます。
PFASフリー、PFCフリー、ノンフッ素撥水は近い意味で使われますが、対象とする化学物質の範囲や表示の根拠は取引先や製品によって異なる場合があります。採用時は、どの範囲を対象にした表示かを確認します。
よくある質問
C0撥水は防水生地ですか?
C0撥水の効果は洗濯で落ちますか?
洗濯、摩擦、汚れの付着により撥水性が低下することがあります。低下の程度は加工処方、基布、洗濯方法によって異なります。洗濯表示を守り、熱処理での回復可否も生地ごとに確認してください。耐久性を求める場合は洗濯試験後の性能値を確認します。
PFASフリーとC0撥水は同じ意味ですか?
C0撥水は、一般にフッ素系化合物を用いない撥水加工を示し、PFASフリーと併記されることがあります。ただし、PFASフリーの対象範囲や確認方法は表示主体によって異なることがあります。企画書や品質資料では、対象物質の範囲と証明資料の有無を確認します。





