ハトロン紙とは
ハトロン紙とは、製図したパターンを写したり、裁断時に生地へ重ねたりするために用いる、薄手で書き込みやすい紙です。
定義と概要
ハトロン紙は、服づくりにおけるパターン作成や写し取りに使う紙です。鉛筆やペンで線を引きやすく、必要な形に切りやすいため、原型や各パーツの型紙を作成する用途に用いられます。
ロール状や平判、色付きなどの形態があります。ロールタイプは折り目が付きにくく、長い直線や大きなパーツを扱いやすいため、型紙作成や作業用の写し取りに便利です。
使い方
パターン原型や既存の型紙を紙の上に置き、輪郭、地の目、ノッチ、合印、縫い代、パーツ名などを写し取ります。写した後は線に沿って切り、必要に応じて生地の上に置いて裁断に用います。
型紙と紙、または型紙と生地がずれないよう、文鎮や重しで押さえて作業します。生地へ直接線を写す必要がある場合は、チャコや複写紙など、生地の種類に適した印付け用具を別途選びます。
- パーツ名、サイズ、数量、裁ち方を記入します。
- 地の目線とわの位置を明確に記入します。
- ノッチやダーツ先、ポケット位置などの合印を省略しません。
- 裁断前に左右対称の有無と縫い代の付け忘れを確認します。
種類と選び方
選ぶ際は、紙の厚み、強さ、幅、巻き方、色を確認します。写し取りや一時的な試作には、線が見やすく切りやすいものが向きます。繰り返し使用するパターンには、破れにくさや扱いやすさも重要です。
大きなパーツや長いパンツ丈などには、十分な幅があるロールタイプが便利です。色付きの紙は、サイズ別やパーツ別に使い分けることで、複数の型紙を管理しやすくなります。
保管と安全上の注意
完成した型紙は、湿気や直射日光を避け、折れやしわが付きにくい場所で平らに保管します。頻繁に使う型紙は、丸めて保管する場合でも強く巻き過ぎず、内容が分かるように表示します。
紙の端で手を切ることがあるため、切り出しや整理の際は注意します。裁ちばさみやロータリーカッターを使う作業では、紙と生地を重ねた状態で刃物を扱うため、下にカッターマットを敷き、手元を確認して作業します。
似ている用語との違い
ハトロン紙は型紙を作るための紙そのものを指します。一方、パターンは服の各部を裁断・縫製するための設計情報を含む型紙を指し、紙以外の媒体で作成・管理される場合もあります。
複写紙は、ルレットなどを用いて線や印を別の紙・生地へ移すための紙です。ハトロン紙は主に型紙の作成・写し取りに使い、複写紙は印付けの補助に使う点が異なります。






