クロロプレンゴムとは
クロロプレンゴムとは、弾力性、耐水性、耐候性を備える合成ゴムで、発泡体をニットなどの表地・裏地と貼り合わせた素材として多く用いられます。
目次6項目
定義と概要
クロロプレンゴムは、合成ゴムの一種です。衣料分野では、ゴムを発泡させたシートを芯材にし、その両面または片面へニット生地などをボンディングした複合素材として扱われることが一般的です。
素材名としてのクロロプレンゴムと、表面に貼られた生地を含む積層素材全体を指す呼び方が混在することがあります。発注時は、ゴム層の厚み、表裏の生地、貼り合わせ仕様を確認します。
風合いと機能
厚みのあるふくらみと反発感があり、体の動きに追従しやすいことが特徴です。発泡層に空気を含む構造では保温性が期待でき、水にぬれる用途では保温層として活用されます。
表面の見た目や手触りは、ボンディングするニット、ジャージー、布帛などによって大きく変わります。ハリのある立体的なシルエットを作れる一方、薄地のような繊細なドレープには向きにくい素材です。
耐水性や耐候性は素材の特性ですが、縫い目、切り口、貼り合わせ部分まで防水になるとは限りません。製品に必要な機能は、素材単体ではなく製品仕様として確認する必要があります。
主な用途
柔軟性、伸縮性、保温性を生かし、マリンスポーツ用の衣料や保護用品に用いられます。表面素材や厚みを選ぶことで、スポーツ向けの衣料、バッグ類、サポーター類などにも展開されます。
厚みと保温感があるため、多くの場合は秋冬や水辺での活動に適します。ただし、薄い仕様や通気性を持たせた構成もあるため、季節性はゴム層の厚み、表裏の生地、製品設計と合わせて判断します。
- マリンスポーツ用衣料
- スポーツ・アウトドア用衣料
- 保護用の小物やサポーター
- 立体感を生かしたバッグ類
選び方と取り扱いの注意点
選定時は、用途に対して厚み、伸縮方向、表裏の生地、目付、接着強度を確認します。動きやすさを優先する部分と、保温性や保護性を求める部分で仕様を分ける場合は、実際のパターンで伸長回復性を評価します。
高温、直射日光、溶剤などは、ゴム層や貼り合わせ部分の劣化につながるおそれがあります。洗濯は製品表示を優先し、洗浄後はよくすすいで形を整え、風通しのよい日陰で乾かします。アイロンの直接使用は避けるのが基本です。
裁断時は、圧縮による寸法変化や表裏のずれを確認します。縫製では、針穴が素材に残ること、厚みにより送りが不安定になり得ることに注意し、試縫いで針、糸、縫い目、押さえ圧を調整します。
似ている用語との違い
ネオプレンはクロロプレンゴムを指して使われることが多い名称です。一方で流通上は、発泡ゴムと表裏の生地を貼り合わせた素材全体をネオプレンと呼ぶ場合もあるため、素材構成を確認することが重要です。
ポリウレタンは、伸縮性を付与する繊維や樹脂として使われることが多く、クロロプレンゴムとは化学的な種類も、一般的な素材構成も異なります。ストレッチ性だけでなく、厚み、保温性、耐水性を含めて比較します。





