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ApparelX Wiki裏地用語集

保温裏地とは

定義

保温裏地とは、衣服の内側に用いて体温による熱を逃がしにくくしたり、熱を反射・保持したりして、着用時の暖かさを補助する機能性裏地です。

別名アルミプリント裏地蓄熱裏地サーマルライニング
目次6項目
  1. 定義と概要
  2. 使う部位と役割
  3. 素材と種類
  4. 選び方と注意点
  5. 縫製上の注意
  6. よくある質問

定義と概要

保温裏地は、主に秋冬の衣服で保温性を補うための裏地です。空気を含む組織、起毛、熱を反射する加工、蓄熱性をうたう加工などにより、衣服内の熱を利用しやすくします。保温性能は裏地だけで決まらず、表地、中綿、衣服のゆとり、開口部の仕様にも左右されます。

アルミプリント裏地は、裏地の片面に金属調のプリントを施し、放射熱を反射する考え方を用いる保温裏地の一種です。一方、蓄熱裏地は熱を保持しやすい機能を指すことが多く、名称の使われ方や機能の仕組みは素材・加工によって異なります。

使う部位と役割

コート、ブルゾン、ジャケットなどでは、身頃の胴裏や袖裏に用います。胴部分は衣服内の暖かさを補い、袖部分は着脱時の滑りを確保する役割も担います。表地が防風性のある素材の場合は、裏地との組み合わせで寒さを感じにくい設計を検討します。

全面に使用するほか、背中、前身頃、腰回りなど冷えを補いたい箇所へ部分的に使う方法もあります。部分使いでは、見返し、ポケット袋、袖裏などと色、厚み、滑りをそろえ、着用感と縫製の収まりを確認することが重要です。

素材と種類

保温裏地の基布には、ポリエステルやナイロンなどの長繊維を使った織物・編物が多く用いられます。薄くても滑りを出しやすいもの、ストレッチ性を持つもの、起毛によって空気層をつくるものなどがあり、必要な運動量や仕上がりに応じて選びます。

機能の与え方には、アルミなどを用いた反射プリント、蓄熱性を意図した加工、キルト加工と中綿を組み合わせたキルト裏などがあります。反射プリント面は表地側に向けるなど、製品ごとに指定される表裏と縫製仕様を確認します。

  • 反射型は、人体から出る熱を内側へ戻しやすくすることを意図したタイプです。
  • 起毛型は、毛羽や空気層によって熱が伝わりにくくなることを利用します。
  • キルト裏は、裏地と中綿を一体化し、保温性と縫製効率を考慮するタイプです。

選び方と注意点

表地との相性は、厚み、硬さ、落ち感、色移りの有無を含めて判断します。薄地や淡色の表地では、裏地の色・光沢・プリント柄が透けて見える場合があります。表地と裏地を重ねた状態で、透け感、モアレ、縫い目のアタリを試作で確認します。

袖裏やパンツの裏地には、着脱や動作を妨げない滑り性が求められます。ニットやストレッチ表地には、裏地も伸びる素材を選ぶか、パターンのゆとりと部分使いで運動量を確保します。裏地だけが伸びない場合、引きつれや縫い目への負荷が生じることがあります。

縫製上の注意

金属調プリント面やコーティング面を持つ裏地は、針穴、押さえ跡、擦れによる表面変化が目立つことがあります。縫い代の重なり、返し縫い、アイロン条件を事前に試し、針・糸・押さえ圧を素材に合わせて調整します。

保温裏地は一般的な裏地よりも厚みや硬さが出る場合があります。袖口、裾、衿ぐり、ポケット口などの重なる箇所は厚みを見込み、縫い代の倒し方や中とじの位置を検討します。縫製後は表地との滑り、静電気、着脱性、洗濯後の外観も確認します。

よくある質問

保温裏地とキルト裏の違いは何ですか。

保温裏地は、熱を逃がしにくくする機能を持つ裏地全般を指します。キルト裏は、裏地と中綿をキルティングした構造を指すことが一般的です。キルト裏は中綿による空気層を持つため、厚みや保温性を得やすい一方、製品のかさや縫製仕様への影響も大きくなります。

アルミプリント裏地はどちらの面を内側にしますか。

プリント面の向きは、生地の設計や仕様によって異なるため、素材の指定を確認します。反射機能を意図する場合でも、プリント面を肌側へ向けるとは限りません。裁断前に表裏、使用部位、縫い代の始末、アイロン条件をスワッチと試作で確認することが必要です。

ストレッチ素材のアウターに保温裏地は使えますか。

使用できますが、表地の伸びに裏地が追従しないと、動作時のつっぱりや縫い目の負荷につながります。ストレッチ裏地を選ぶ、必要な箇所にゆとりを設ける、袖や背中などを部分仕様にする方法があります。実際の着用動作で伸びと滑りを確認してください。

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