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ApparelX Wikiバックル・カン類用語集

送りカンとは

定義

送りカンとは、テープやベルトを通して折り返し、摩擦によって長さを調整・保持するための、中央に棒を備えた角形のカンです。

別名スライドアジャスター
目次6項目
  1. 定義と概要
  2. 素材と構造
  3. サイズの表し方
  4. 主な用途
  5. 選び方と注意点
  6. よくある質問

定義と概要

送りカンは、枠と中央の棒で構成される長さ調整用の付属です。テープを枠と中央棒に所定の順で通して折り返すことで、摩擦による保持力を利用し、ベルトやストラップの長さを段階なしで調整します。

呼び方には移動カン、スライドアジャスター、コキカンなどがあります。コキカンは送りカンを指すことが多い一方、形状や用途によって区別する場合もあるため、発注時は図面や現物見本で仕様を確認します。

素材と構造

金属製では鉄、真鍮、亜鉛系ダイカスト、アルミニウム、ステンレスなどが用いられ、表面にめっきや塗装を施すことがあります。樹脂製にはポリアセタールやポリプロピレンなどがあり、軽さや耐水性を重視する製品に用いられます。

一般的な形状は角形で、外枠と一本の中央棒から成ります。テープが触れる棒の太さ、角の丸み、枠の厚みは、通しやすさ、滑りにくさ、テープへの負荷に関わるため、外観だけでなく断面形状も重要です。

サイズの表し方

送りカンのサイズは、一般にテープを通す内寸、または対応テープ幅で示されます。たとえばテープ幅に合わせた内寸を選びますが、表示方法は供給元によって異なるため、内幅・内高さ・中央棒の太さ・外寸を個別に確認します。

テープ幅と内寸が近すぎると通しにくく、縫製時の取り回しも悪くなります。反対に余裕が大きすぎると、使用中にテープが斜めになったり、荷重や振動で長さがずれたりする場合があります。

  • 確認する寸法:テープを通す内幅
  • 確認する寸法:内高さと中央棒の太さ
  • 確認する寸法:外寸、厚み、角の形状

主な用途

バッグのショルダーストラップ、リュックの肩ひも、衣料のウエストベルト、ブラジャーなどのストラップに用いられます。用途に応じて、手で頻繁に調整するもの、設定した長さを維持するものなど、求める操作性と保持性が異なります。

送りカンは単独で使うほか、Dカン、角カン、ナスカン、バックルなどと組み合わせます。送りカンは主に長さ調整を担う部品であり、開閉や着脱を目的とするバックル、連結を主目的とするナスカンとは役割が異なります。

選び方と注意点

使用時の荷重、テープの厚み・織り・表面の滑り、調整頻度を基に選定します。重い荷物を支えるストラップでは、送りカンだけでなくテープ、縫い付け部、連結する金具を含めた全体の強度を確認し、試作品でずれや破損を評価します。

金属製はさび、めっきの摩耗、変色、汗や洗濯による影響に注意します。樹脂製は軽量ですが、低温時の衝撃や紫外線、薬品などへの耐性が使用環境に合うかを確認します。肌に触れる用途では、金属アレルギーへの配慮も必要です。

検針工程がある製品では、金属製か樹脂製かを仕様書で明確にし、検針対応の要否を事前に取り決めます。金属製付属は検針機に反応するため、混入針との判別方法や検査基準を生産工程に合わせて設定します。

よくある質問

送りカンとDカンの違いは何ですか?

送りカンは、中央棒にテープを折り返して通し、ストラップの長さを調整・保持する部品です。DカンはD字形の連結用リングで、ひもやナスカンを掛ける用途が中心です。Dカンだけでは、一般に送りカンのような安定した長さ調整は行いにくいです。

送りカンはテープ幅と同じサイズを選べばよいですか?

基本は使用するテープ幅に対応する内寸を選びます。ただし、テープの厚み、耳の硬さ、起毛やコーティングの有無で通りやすさと保持力は変わります。表示寸法だけで決めず、実際のテープを通した試作で調整のしやすさとずれを確認します。

金属製送りカンは検針できますか?

金属製の送りカンは検針機に反応するため、製品に金属付属がある前提で検査条件を定める必要があります。混入した折れ針などを見分けられるかは、金具の材質・大きさ、検針機の性能、検査基準によって異なるため、量産前に確認します。

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