シリコーンゴムとは
シリコーンゴムとは、シロキサン結合を主骨格とする弾性材料で、コードエンドやテープエンドなどに成形される合成ゴムです。
定義と概要
シリコーンゴムは、柔軟性を持つ合成ゴムの一種です。衣料・バッグ用の副資材では、コードエンド、テープエンド、ひもまわりの装飾兼保護パーツなどに成形して用いられます。金属製のカン類やバックルとは異なり、素材名であって部品形状を示す名称ではありません。
「シリコンゴム」と表記されることもありますが、資材の素材表示では「シリコーン」が用いられます。製品ごとに硬さ、色、表面感、成形方法が異なるため、素材名だけで使用感や強度を判断しないことが重要です。
素材と成形方法
シリコーンゴムは、弾性を持ち、金属のようにさびることがない素材です。一方で、色材、他樹脂、金属部品などを組み合わせた製品では、それぞれの部材に由来する変色や劣化の可能性があります。
ミラブルシリコーンは、練った材料を加硫して成形するタイプを指す呼称です。RTVシリコーンは、常温で硬化するタイプを指します。これらは成形・硬化方法に関する区分であり、コードエンドなどの完成部品の形状を示す用語ではありません。
サイズの確認方法
テープエンドのサイズは、外形寸法だけでなく、テープを差し込む内寸と対応するテープ幅で確認します。テープ幅が内寸より大きいと通らず、小さすぎるとがたつきや抜けの原因になります。
コード用の部品では、対応コード径、通し穴の内径、固定方法を確認します。柔軟な素材でも、厚みのあるテープや端部を折り返した仕様では挿入しにくい場合があるため、実際のテープ・コードで試作確認を行います。
- テープまたはコードの実寸
- 部品の内寸、穴径、差し込み深さ
- 端部の折り返しや縫製による厚み
- 引張時に抜けない固定仕様
主な用途と選び方
主な用途は、アウター、スポーツウェア、バッグなどに使うドローコードの端部、テープ端部の保護や意匠付けです。柔らかな触感を生かし、身体や製品に当たりやすい位置に用いることもあります。
選定時は、見た目だけでなく、部品単体と取り付け後の引張強度を確認します。強く引かれる用途、重量物をつり下げる用途、着脱機構の荷重を受ける用途では、シリコーンゴム部品のみで負荷を支えられるかを仕様ごとに検討します。
取扱い上の注意と似た素材との違い
シリコーンゴムは非金属のため、一般的な検針機では検出されにくい素材です。検針管理が必要な製品では、部品単体だけでなく、金属混入の有無、工程管理、使用する検査機への反応を事前に確認します。
ラバーはゴム状材料の総称で、シリコーンゴムより広い意味を持ちます。クロロプレンゴムなどとは耐熱性、耐候性、耐油性、硬さや接着性が異なる場合があります。用途に必要な性能は、素材名ではなく各部品の仕様や試験結果で確認します。
よくある質問
シリコーンゴム製のテープエンドは、テープ幅だけで選べますか。
テープ幅に加え、テープの厚み、端部を折り返すかどうか、部品の内寸と差し込み深さを確認します。同じ幅でも厚みや表面の滑りやすさで装着性と抜けにくさが変わるため、量産前に現物で組み合わせて確認します。
シリコーンゴムは検針対応ですか。
ミラブルシリコーンとRTVシリコーンの違いは何ですか。
ミラブルシリコーンは練り状の材料を加硫して成形するタイプ、RTVシリコーンは常温で硬化するタイプを指します。どちらもシリコーン系材料の区分ですが、完成品の用途や性能は配合、形状、成形条件によって異なります。






