乱反とは
乱反とは、生地を反物単位で取引する際に、1反ごとの巻き長さを一定にそろえず、実際に巻かれた長さで出荷・計上する形態です。
定義と概要
乱反は、反物ごとの長さが一定ではない生地の荷姿・取引条件を表す用語です。生地の組織、素材、幅を指す言葉ではありません。規格欄では「46m乱」「50m乱」のように、基準となる長さに「乱」を付けて表記されます。
「m乱」や「M乱」のmはメートルを表し、前の数字は各反の長さがその数値付近であることを示す表記です。ただし、その数字を各反で必ず保証する長さと解釈せず、販売条件を確認する必要があります。
生地取引で使う場面
乱反は、生地の見積もり、受発注、在庫管理、出荷、検反で確認します。注文数量をメートルで入力する販売では、反単位の注文に必要な数量が設定される場合があります。必要量と注文単位が一致しているかを、発注前に確認します。
裁断計画では、必要用尺を反ごとに割り付けます。柄方向や一方向性のあるパイルなどは、裁断できる実長が重要です。複数反を使用する場合は、反替わりの位置、ロス、同一ロットであるかも生産指示に反映します。
- 見積・発注時は、単価の基準がメートル単価か反単価かを確認します。
- 入荷時は、反票などに記載された実測長を確認します。
- 裁断前は、必要用尺に延反・裁断時のロスを加えて配分します。
確認するポイントと数字の見方
商品規格に「幅×46m乱」や「幅×50m乱」とある場合、幅と併せておおよその反長を示しています。反長は生地ごとに異なるため、必要数量が反長の境目に近いときは、1反で足りるかを事前に問い合わせると確実です。
最低注文量、反未満で購入できるか、カット料の有無、カット可能な最小長さは販売条件によって異なります。たとえば反未満の注文に制限や追加費用が設けられることがあるため、規格の反長だけで可否を判断しないことが大切です。
反との違いと行き違いの防止
反は生地を巻いた取引・管理上の単位であり、乱反はその反長が不定である状態を示します。したがって、「1反」は常に同じメートル数という意味ではありません。定尺の反物と区別して、1反当たりの実長を確認します。
発注書や仕様書には、生地品番、色、幅、必要メートル数に加え、「乱反可否」「反取り希望」「カット可否」を明記します。納品後に不足が判明しないよう、必要量の判定基準を実測長とするか、表示長とするかを取引先と共有します。
よくある質問
乱反の「50m乱」は、必ず50m入っていますか。
必ず50mであることを意味するとは限りません。「乱」は反ごとの長さが一定でないことを示します。50m前後の反長を表す場合でも、実際の長さ、許容範囲、計算方法は商品ごとの規格・販売条件で確認してください。
乱反の生地を必要メートル数だけ購入できますか。
購入できるかは販売条件によります。反単位のみの生地、一定の長さ以上ならカット可能な生地、反未満ではカット料がかかる生地などがあります。必要量が反長に近い場合は、在庫反の実長も含めて確認します。





