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ApparelX Wiki生地用語集

プリンス・オブ・ウェールズ・チェックとは

定義

プリンス・オブ・ウェールズ・チェックとは、細かな格子を基調に、色や太さの異なる大きな格子を重ねた、スーツ地に多く用いられるチェック柄です。

別名プリンスオブウェールズチェックプリンスオブウェールズプリンスオブウェールズチェック柄プリンスオブウェールズプラッド
目次5項目
  1. 定義と概要
  2. 呼び方と柄の成り立ち
  3. 主な用途と季節感
  4. 生地選びと裁断の注意点
  5. よくある質問

定義と概要

プリンス・オブ・ウェールズ・チェックは、千鳥格子などの小さな格子を組み合わせた地柄の上に、ウィンドウペンのような大きな格子を重ねて見せる柄です。複数の色と線幅による奥行きが特徴で、遠目には控えめながら近くでは複雑な表情が見えます。

一般的には先染めの糸で織り出されることが多く、織り組織そのものの名称ではありません。平織や綾織など、素材、糸の太さ、組織、配色によって、柄の輪郭や季節感、見え方は大きく変わります。

呼び方と柄の成り立ち

名称は、英国王室のプリンス・オブ・ウェールズが着用した格子柄に由来するとされます。服地の分野では、細かな格子の構成や、その上に重なるオーバーチェックの有無によって、プリンス・オブ・ウェールズ・チェックと呼ばれます。

グレンチェックと近い関係にありますが、両者の使い分けには幅があります。グレンチェックを広い総称とし、そこへ目立つオーバーチェックを加えたものを本柄とする場合がある一方、販売や企画の現場では両者をほぼ同義に扱うこともあります。

  • 千鳥格子などの細かな格子が基調になります。
  • 大きな格子線を重ねる構成はオーバーチェックと呼ばれます。
  • 地柄とオーバーチェックの色差が大きいほど、柄は明瞭に見えます。

主な用途と季節感

ジャケット、スーツ、ベスト、スラックス、スカート、ワンピースなど、テーラード要素のあるアイテムに多く用いられます。ウールの梳毛織物では端正な印象になり、ツイードやフランネルでは温かみのあるカジュアルな表情になります。

秋冬向けの厚地素材で使われる印象が強い柄ですが、薄手のウール、コットン、ポリエステル混などで表現すれば、春夏や通年企画にも用いられます。季節は柄名だけで判断せず、目付、厚み、通気性、起毛の有無を確認します。

生地選びと裁断の注意点

生地を選ぶ際は、格子の一巡の大きさ、地柄とオーバーチェックの配色、柄のコントラストを確認します。大きな格子はデザインの存在感を出しやすい一方、小さなパーツや曲線の多いデザインでは柄が分断され、意図した見え方にならないことがあります。

裁断では、前身頃の左右、衿、ポケット、袖などで格子位置をそろえる柄合わせが重要です。前中心、胸位置、ポケット口など、どの線を基準に合わせるかを仕様書とパターンで事前に指定し、裁断前に反内での柄の見え方も確認します。

柄の一巡をまたいでパーツを配置するため、無地より用尺が増えることがあります。柄に上下方向がないように見えても、配色、織り目、起毛の向きで方向性が生じる場合があるため、差し込み裁ちの可否は現物で判断します。

  • 左右の前身頃と衿は、格子線の高さと位置を確認します。
  • フラップやパッチポケットは、身頃と連続させるか意図的にずらすかを決めます。
  • 袖の前後や左右でも、目立つ格子線の位置を確認します。
  • 用尺見積もりでは、柄合わせ分の余裕を考慮します。

よくある質問

プリンス・オブ・ウェールズ・チェックとグレンチェックの違いは何ですか。

グレンチェックは細かな格子で構成される柄の呼び名で、プリンス・オブ・ウェールズ・チェックは、その上に色や太さの異なる大きな格子を重ねたものを指すことがあります。ただし、流通や企画では両者を同義に扱う場合もあるため、柄の現物と仕様を確認することが大切です。

プリンス・オブ・ウェールズ・チェックは柄合わせが必要ですか。

ジャケットやスーツでは、前身頃の左右、衿、ポケット、袖で格子の位置をそろえる柄合わせが一般的です。特にオーバーチェックの線はずれが目立ちやすいため、基準線を明確にします。柄の大きさやデザインによっては、無地より多めの用尺を見込む必要があります。

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