8カン・9カンとは
8カン・9カンとは、ブラジャーなどのストラップに用い、長さ調節やストラップの接続を行う小型のカン類です。
定義と概要
8カン・9カンは、主にランジェリーの肩ひもに取り付ける付属品です。8カンはストラップを折り返して通し、摩擦で位置を保ちながら長さを調節する部品として使われます。9カンはストラップの接続部や折り返し部に用いられます。
名称は外形が数字の8や9に見えることに由来する呼び方です。ただし、形状や部品の呼称にはメーカーや取引先による用法の違いがあります。仕様書では名称だけでなく、図面や現物見本で形状を確認することが大切です。
素材と構造
素材には樹脂製と金属製があります。樹脂製は軽量で肌当たりを抑えやすく、染色対応のものもあります。金属製は細い形状でも強度を得やすく、メッキや塗装により外観を整えたものが用いられます。
8カンは中央の仕切り棒を持つ構造が基本で、テープを複数回通して長さを保持します。9カンは輪と仕切り部を組み合わせたような形状が多く、ストラップの端部をつなぐ役割を担います。角の丸みやバリの有無は着用感に影響します。
サイズの表し方
サイズは一般的に、ストラップやテープを通す部分の内寸、または対応するテープ幅で表します。外寸が同じでも、仕切り棒の太さやテープを折り返す余裕によって通しやすさは変わります。
選定時は、使用するストラップゴムまたはテープの仕上がり幅を基準にします。幅が狭すぎると部品内で動きやすく、広すぎると通しにくいほか、調節時の摩擦が過大になったりテープ端部を傷めたりするおそれがあります。
- 部品の内寸と対応テープ幅
- 仕切り棒の太さとテープの通しやすさ
- 部品の厚みとストラップの折り返し量
- 左右のストラップでの使用時における表裏と向き
主な用途
ブラジャー、ブラトップ、キャミソール、スリップ、水着など、肩ひもの長さを調節する製品に用いられます。使用者の体格や着用位置に合わせてストラップ長を変えられるため、フィット感を調整する機能部品です。
ランジェリーでは、8カンと9カンを組み合わせ、片側でストラップを接続しながら調節機構を構成することがあります。用途に応じて、透明な樹脂製、染色品、金属調の外観を持つものなどが選ばれます。
選び方と注意点
ストラップに常時張力がかかるため、製品重量、想定する伸長、着脱頻度に見合う強度を確認します。厚手のテープや強いゴムを用いる場合は、部品の変形、割れ、仕切り棒の抜け、調節位置の滑りが起こらないか試作で確認します。
金属製では汗や洗濯、保管環境によるさび、メッキの摩耗、変色に注意します。樹脂製では薬剤、熱、経時変化による割れや変形を確認します。淡色の生地やストラップでは、金属表面からの汚染や色移りも評価対象になります。
検針を行う製品では、金属製部品の使用箇所、検針機での反応、異物混入時の運用をあらかじめ生産工程と共有します。金属の有無だけでなく、肌に触れる側への配置、縫い付け後の可動性、バリによる引っ掛かりも確認します。
似ている用語との違い
送りカンは、ベルトやバッグ用テープなどの長さを調節する部品の総称として使われることが多く、8カンと似た構造を持つ場合があります。一方、8カン・9カンは特にランジェリー用の小型ストラップ部品として呼ばれることがあります。
丸カンや角カンは主に接続用の輪として用いられ、単体ではストラップの長さを段階なく調節する機能を持たないことが一般的です。ブラアジャスターは、8カン・9カンを含むストラップ調節部品全体を指す呼び方として使われます。
よくある質問
8カンと9カンはどのように使い分けますか。
8カンは主にストラップを折り返して通し、長さを調節する役割です。9カンはストラップ端部の接続や折り返し部の保持に使われます。ただし形状名の用法には差があるため、部品単体の写真、内寸、通し方を仕様書で確認します。
ストラップ幅と同じ内寸の8カンを選べばよいですか。
基本は使用するストラップ幅に対応する内寸を選びますが、同寸だけでは判断できません。テープの厚み、伸縮性、折り返し量、仕切り棒の太さによって通しやすさと保持力が変わるため、実際のストラップを通した状態で確認します。





