仕事、商談、展示会等など、いろいろなものがリモートで行われていますが、世界最大級の服飾資材の展示会「プルミエールビジョン パリ」もオンラインで開催されました。
以前からあるプルミエールビジョンマーケットプレイスというウェブサイトの充実が図られ、そのマーケットプレイス内でシーズンのコンセプトやムードの解説も見ることが出来ます。
今回はその中でも、副資材関係のムード等を簡単にレポートしたいと思います。(写真は少なめです。。。すいません)
素材のリサイクルにとどまらず、製造工程への意識や100%リサイクル素材の広がりなど、SDGsへの取り組みがテクノロジーの進化に合わせてより進んでいる感じがします。
また、生地関係では、タフな素材というよりも、起毛素材やフェイクファー等、柔らかく包み込むような優しい素材感が注目されていました。
全体的には優しく軽やかなムードですが、異素材や異なるカラーを大胆に組み合わせたダブルフェイスの生地や、鉱石を彷彿とさせるアクセサリー類で、コントラストをつけてメリハリを演出するといった感じかなと解釈しています。
複雑なフォルムというよりは、形はシンプルなもので、カラフルなものが良いみたいですね。ただビビットなものというよりは、複数の色を使った繊細さを感じる凝った色彩が気分なようです。
プルミエールビジョンのトレンド解説の文章は、詩か!?と思うくらい抽象的な表現が使われているので、ちょっと解釈が間違っているところがあるかもしれませんが、ご愛嬌で、、、。
ボリューム感のあるもの、例えばキルティングのように立体感のあるものも副資材のトレンドのようです。ボタンも丸みのある脚付きボタン、テープもふっくらとした素材使いのものが多いようです。
記事には、ジェントルバイブレーションと書いてあり、この言葉だけ聞くとよくわかりませんが、要は、動きのあるようなジャガード、フリル等、波状の柄等、揺れるくらいの優しいムードを表現する言葉です。カラーも柄や動きを表現するも物も優しく緩やかな感じですね。
また、カラー自体は同系色なのに、よく見ると非常に細かい加工がされたリボンやコード等、副資材の繊細さや儚さを表現したものが多いようです。
こちらは、先程のトレンドとは逆ですが、乱流というのは火山等の自然界の激しいモチーフで それに対して洗練とは技術に裏打ちされたシンプリシティーですかね。自然モチーフですが「ナチュラル」なものではなく、どこか人工的なイメージが全体的なムードのアクセントになるようなトレンドを感じます。
その他にも、錆や、霜といった自然界の経年変化と言えるものも洗練されたモチーフへと昇華されています。
また、新型コロナの影響もあってかはわかりませんが、免疫系を彷彿させる自然界の細胞のようなモチーフや昆虫の甲羅のようなパターン等も紹介されていました。
あとは、ファー的なものではない毛のモチーフも紹介されています。贅沢なムードを演出する毛足の長いフリルや、その反対に地味な地味ですがちょっと普通とは違う毛足の長めな起毛加工されたような、リボンやラベルなども紹介されていました。
私自身の言葉もかなり抽象的になってしまいましたが、なんとなく雰囲気は伝わったでしょうか?
私は、英語が完璧に読めるわけでな無いので、今回はDeepLという翻訳サイト(アプリケーション)を使いながらトレンドに関する記事を読みました。AIによるより自然な翻訳が魅力なのと、アプリケーション版は訳したいテキストを選択し、Command + C ×2のショートカットキーを打てば、DeepLが起動し翻訳してくれるので、かなり気軽に活用できます。
最後は、アプリケーションの紹介みたいになってしまいましたが、来年のムードなどが少しでも伝われば幸いです。