
こんにちは!apparel Xトレンドブログの小菅です。
ノーベル賞の授賞式を見たことはありますか?日本から受賞した方が出ると話題になりますよね。受賞された方が来ているタキシードの、その襟元やズボンの脇ラインでひときわ気品ある光沢を放っている生地、拝絹地(はいけんじ)について山梨県富士吉田市で長年拝絹地を織り続けている「舟久保織物」の舟久保 英さんに伺いました!職人技とこだわりを知ればあなたもタキシードが作りたくなるはず!


1. 糸の密度(裏地の3〜4倍!)
普通のスーツの裏地と比べて、使われている糸の本数が3倍から4倍。経糸(たていと)も緯糸(よこいと)も高密度に詰め込んで織っています。だからこそ、あの唯一無二のハリ感と高級感が出るんです。

2. 1日に織れるのは、「6メートル」
1日に作れるのは平均6mほど。1反40mほどを作るのには...結構時間が掛かります。丁寧に作られた拝絹地は一点物にピッタリです!

3.昭和25年創業!工房は明治33年の建物。
自宅兼公募はまさかの明治33年に作られました。一部は改装してありますが、昔ながらの囲炉裏の残りや、年季の入った階段の風情が感じられる木造建築が非常に印象的です。
現在の織物業界はスピード重視の「革新織機」を使ってどんどん織るのが主流。しかし、舟久保さんは「シャトルチェンジ織機」という希少な古い織機を使い続けています。 これにはこだわりがあります。このシャトルチェンジでゆっくり時間をかけ、丁寧に織ることでキズの少ない、しなやかな仕上がりになります。またキズができた時や、糸が切れてしまった時には一度ストップして、織りを解いたりして修正することもシャトルチェンジだからできるんです。

かつて織物の世界では、こうした技術や設計は「絶対に教えない企業秘密」でした。 しかし、職人の高齢化が進み、薄利多売の時代が終わった今、舟久保さんは言い切ります。 「昔は隠すのが当たり前だったけど、今はオープンにしていきたい。若い人にもどんどん来てほしいんです。」 かつては、富士吉田地域の10世帯に6世帯ほどは繊維関連の工場がひしめいておりましたが、だんだんと減少しています。舟久保さんは「まだまだ5年はがんばります!」と語ってくださり、富士吉田や拝絹地を大切に思う気持ちが伝わりました。