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2026/7/10

スーツ表生地を攻略せよ!ApparelX掲載スーツ生地メーカーまとめ

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ApparelXトレンドブログ初登場の小菅です。 最近ヤマモトはスーツの表生地に力を入れております。どんどん生地の取り扱いが増えるにつれて、「生地の種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない…」「メーカーごとに何が違うの?」といった疑問があったりなかったりすると思いますので、今回はApparelX掲載のスーツ表生地メーカーをざっくりとご紹介致します! 



 

株式会社ニッケテキスタイル

株式会社ニッケテキスタイルは、日本毛織株式会社の子会社として、2014年にファッション用テキスタイルの企画・製造・販売会社として設立されました。紡績、織絨、染色・整理と一貫生産を行う工場をベースに、120年以上の歴史で蓄積されたアーカイヴを現在のフィルターに通し新たに復刻させたヘリテージシリーズや、最新の製織、加工技術から生み出されるウールデニムおよび機能素材シリーズなど、 常に探究心を持って開発を行い、コレクションを世界中のファッション関係者に向け発信し続けています。 (株式会社ニッケテキスタイルHPより引用) 

バンチブックの展開は数年前ですが今ではオーダー店をはじめ着実に人気を獲得しているニッケさんの生地です。 日本らしい、ニッケらしいウールの製品を作るといった目標を掲げ、企画開発部(ニッケ創作工房)のある一宮にて生地の企画が行なわれています。 ニッケさんは現在6種類のバンチブックの展開(通年使用可能)がございます。(インペリアルブラック、MAF、デザイン、ウールデニム、キューバビーチ、トラベル) フォーマル用生地から、デニムまで幅広いニーズが叶えられるのが特徴です。ポップなデザインの生地があるのも魅力で、一味違った生地をお探しの方はぴったりです。また、ニッケ公式キャラクターのうーるんさんもかわいいのでチェックしてみてください。


御幸毛織株式会社

御幸毛織株式会社は、明治38年(1905年)創業の非常に歴史のある国内有数のテキスタイルメーカーです。そのメイン工場である四日市工場は、地球環境に優しいエコロジカルな企業であることを目指し、様々な取り組みを通じて、環境の保全を行っています。 原料のウールそのものや洗い工程で使用する天然せっけん、水道水ではない伏流水(地下水)を汲み上げて使うことなど、自然の恵みをそのまま生かすようなものづくりにつながる、その取り組みは多岐にわたります。 御幸毛織の目指す未来の姿は“地球にやさしい企業であること”なのです。今後も継続的な改善により、さらなる環境負荷の低減に努めて行きます。

 御幸毛織さんの生地づくりの特徴は環境負荷の削減です。例えば、使用されるすべての水は化学消毒された一般的な水道水ではなく鈴鹿山系由来の伏流水(=地下水)です。 勿論、使用後の水はいくつもの排水処理槽を通して浄化され、地下パイプを通して排出されます。生地も生地の製造工程もエシカルかどうか気になる!という方にはおすすめです。 また、バンチブックにはイギリステイストのベーシックな生地が多く、時代やトレンドに左右されない硬派なスーツに適しています。 



国島株式会社

国島株式会社は、愛知県一宮市に拠点を置く、長い歴史を持つテキスタイルメーカーです。その創業は1850年(嘉永3年)にさかのぼり、尾張の侍であった創業者・国島武右衛門が、繊維産業を通じて日本の産業振興に貢献することを目指して立ち上げました。尾張の地に根ざし、時代とともに成長してきた国島株式会社は、現在も高品質な繊維製品を世界に送り出しています。国島株式会社が位置する「尾州(びしゅう)」地域は、日本有数の織物産地です。特に軟水が豊富なこの地域は、繊維の仕上がりに柔らかく豊かな風合いを与え、独自の分業体制により高い専門性を持つ多様な生地を生み出すことができます。こうした環境を活かし、国島株式会社は紳士服向けの高規格素材や、時代のニーズに応える多様な生地を生産しています。

 国島さんのバンチは毎年シーズンバンチの「BESTSERECTION」「HERDREX」の2冊をアップしています。「BESTSERECTION」はビジネスシーンを想定した生地がまとめられていますので年齢や性別を問わずお使いいただけるのが特徴です。「HERDREX」はBESTSERECTIONの上位ラインといった位置づけで、天然繊維と丁寧な織りにこだわった生地バンチです。また今年から高級ラインのバンチブックとして「KUNISHIMA 1850 Exclusive」もApparelXに新登場しております。生地の価格も幅広く、華やかなカラーの生地もあるので様々なニーズに沿った生地があります。 


VBC(鷹岡株式会社)

毛織物の卸商社として、明治18年(1885年)2月に創業。毛織物の本場イングランドから生地輸入を開始。国内のテーラーなどに販売を開始。日本で最も古く、ヨーロッパから毛織物の本格輸入を始めた卸商社のひとつです。 一貫して商品の質に拘りをもち、一流の高級素材を豊富に品揃えしています。特に世界でトップクラスのメンズファッションメーカーとして知られている「Ermenegildo Zegna」(エルメネジルド・ゼニア)とは1968年から取り引きを開始。

   APXで販売しているVBC生地は毛織物の卸商社として140年の歴史がある鷹岡さんのオリジナルバンチのものです。 ヴィターレ・バルベリス・カノニコ社も360年の歴史があり、イタリア北部の高級毛織物の産地として名高いビエッレーゼ地方の工場で全工程が行われています。ヨーロッパの老舗生地メーカーの中では比較的お求めやすいお値段ですが、やはり生地には並ならぬこだわりと技術が注がれていて、特に21マイクロンウールの生地は高い品質で、伸縮性や防シワ性がすぐれているので美しいラインを実現できます。 



葛利毛織株式会社

尾張一宮は古く奈良時代から織物産地として栄えた町です。そこに大正元年に創業。昭和6年に麻・綿に変わり毛織物を手掛け、2012年に創業100年を迎え、現在も先人からのローテク技術を後世に継承し、尾州伝統の価値ある商品を作り続けています。 昭和初期よりションヘル織機を導入し使い続けております。ションヘル織機はドイツのションヘル社の織機が伝来し製造された国産のシャトル織機で、約50年前に普及しましたが、エアジェット織機など高速織機が普及する現在では、生産中止になり稼働台数も少なく、かつての名機とも言われる希少価値のある代物となりました。多くの織物工場が革新織機を導入し生産コストダウンに邁進する中、葛利毛織がションヘル織機に拘る理由は、「手織りの風合いを保つため」です。 今では超低速自動織機に属するションヘル織機は、手織りの織機の原理を動力化したシンプルな構造です。ガチャンガチャンと、部品それぞれがまるで一人の職人の手のように与えられた役割をこなし、繊維を傷めること無く優しくゆっくりと丁寧に一反の反物を織り上げていきます。経糸の張りも緩く遊びがある分、手触りが柔らかく膨らみ・収縮力があり、しなやかで弾性回復率が良く、その風合いの良さがスーツ地として最適で、顧客より高い評価を得ています。

 ションヘル織機で織られたやさしい風合いと色味が特徴です。ピンヘッドの柄の生地などを見てみると完全な均一ではなく、手仕事感が感じられると思います。生地はスタンダードな色柄が多く普段使いのスーツにおすすめです。コールズボン用の生地もございますのでフォーマルにも対応しています。バンチの販売はAPXではありませんが、1カラーごとにカードサンプルをご注文できますので、きになる生地があればぜひ実際に見てみてください。 


まとめ

ヤマモトがスーツの表生地を取り扱って5年ほど経ちました。テーラーさんはもちろん、スーツ生地を使ったものづくりをされる方は皆さんの手助けになると嬉しいです。

弊社生地ラインナップどんどん増えておりますので、ご不明点がございましたらお問い合わせください。

 *生地の追加・廃盤の可能性がございます。ご了承ください。 


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